駐在パートナー支援
2025-10-24 09:16:17
共働き時代の駐在パートナー支援の必要性が浮き彫りに
共働き時代の駐在パートナーの実態
近年、海外転勤が増える中、駐在員のパートナーが直面する課題が明らかになっています。一般社団法人キャリアコネクトが実施したアンケート結果によれば、駐在に同行したパートナーの約70%が職を離れることを強いられていることが示されています。この背景には、彼らのキャリアに対する不安や環境の変化があることが見受けられます。
駐在パートナーの離職率
実施したアンケートでは、駐在に同行するために離職したパートナーが7割にも上ることが判明しました。驚くことに、これらのパートナーの多くは正社員として働いていた人々です。特に、年収400万~800万円未満の人々が大半を占めており、彼らは企業社会の中でそれなりの地位を築いていました。この多くが職を離れる理由として、勤務先に「パートナーの転勤に伴う休職制度が存在しない」ことが挙げられました。
キャリアに関する不安
アンケートに参加したパートナーの約90%が、自身のキャリアに関する不安や悩みを抱えていると回答しています。その中で、特に多かった不安要素が「就労再開」でした。また、社会との繋がりを失うことやキャリアの断絶が約60%の回答者にとっても焦点となっていました。具体的な声として「年齢による市場価値の低下」や「家庭内のパワーバランスの変化」に関するコメントも多く寄せられています。
駐在意思決定の影響
同居した家族を持つ駐在員の6割が、パートナーのキャリアを考慮した上でどう駐在するかの決断を行ったと回答しています。具体的には、パートナーの再就職の難しさや家庭の世帯収入の問題が、判断を左右する大きな要因となっています。また、駐在を断念したり、転職するケースも散見され、特に女性の場合には「帯同する男性パートナーのキャリア断絶を考慮して駐在を断念」する事案があることも報告されています。
結論
駐在員とそのパートナーのキャリアが断絶してしまう現状は、個人の問題だけでなく、企業や社会全体にとってもマイナスの影響を及ぼします。企業は、こうした問題を解決するためにパートナー支援に力を入れる必要があります。駐在パートナーが安心してキャリアを謳歌できるような環境づくりが急務です。これにより、企業も多様な人材を活かすことができ、より良いビジネスモデルを構築することができるでしょう。
会社情報
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Career Cafe Connect(一般社団法人キャリアコネクト)、CAREER MARK(株式会社ノヴィータ)
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