菌根菌の生産拡大
2025-03-19 13:36:01

国産アーバスキュラー菌根菌の生産拡大とその期待される役割

国産アーバスキュラー菌根菌の生産拡大とその期待される役割



株式会社松本微生物研究所の取り組み


1979年に設立された株式会社松本微生物研究所は、長野県松本市に拠点を置き、微生物の受託培養や製剤化を行う企業です。农業、環境、水産、緑化など多様な分野で微生物の特性を活用し、研究開発に取り組んでいます。特に、アーバスキュラー菌根菌、通称AM菌の研究に力を入れています。

AM菌の重要性とその役割


最近の農業環境は持続可能性が求められており、その一環としてアーバスキュラー菌根菌への関心が高まっています。日本政府による「みどりの食料システム戦略」では、化学肥料の使用量を30%削減することや有機農業の拡大が目指されています。その中で、AM菌は化学肥料の代替品として重要な役割が期待されています。

AM菌は植物の根に共生し、特にリン酸などの養分を植物に供給する微生物です。この共生関係により、植物は土壌中の栄養分を効果的に吸収でき、代わりに植物からは糖類を得て生育します。この相互作用は、四〜五億年前から続いており、今でも陸上植物の80%以上と共生しています。

環境への影響と課題


リン酸は農業生産に欠かせない肥料のひとつですが、世界的な資源の枯渇や価格高騰が課題となっています。また、日本はリン酸資源を輸入に依存しているため、農業現場では過剰施肥による環境負荷が懸念されています。そこで、AM菌の活用によって、国内の土壌に存在する未利用のリン酸資源を効率よく利用できることが期待されています。

AM菌が持つリン酸供給能力を活用することで、肥料の使用量を減らし、環境に優しい農業を実現できます。土壌中で未利用のリン酸資源の活用を促進し、持続的な農業を支えるための重要な要素となります。

会社の未来と研究開発


松本微生物研究所は、AM菌の培養と製剤化を手掛ける国内の少ない企業のひとつです。現在、需要の増加に応じて生産量を拡大し、新たな培養技術を導入してAM菌の量産化を進めています。また、大学や研究機関と連携し、研究開発に取り組むことで、AM菌のさらなる実用化を追求しています。

高品質な国産AM菌を安定供給できるメーカーとして、信頼性の高い製品を提供していく姿勢を示しています。菌根菌に関する情報や相談について、気軽に問い合わせることができます。持続可能な農業の実現に向けて、微生物の力が期待されています。

会社概要


  • - 社名: 株式会社 松本微生物研究所
  • - 代表者: 代表取締役会長 牧孝昭、社長 嶋岡俊輔
  • - 設立: 1980年(昭和55年) 12月
  • - 住所: 長野県松本市大字新村2904番地
  • - TEL: 0263-47-2078
  • - 事業内容: 農業・環境・水産・緑化分野向け技術研究開発、微生物商品開発、OEMコンサルティング、微生物分析。

【お問合せ先】
株式会社松本微生物研究所 公式サイト [email protected]


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会社情報

会社名
株式会社松本微生物研究所
住所
長野県松本市新村2904番地
電話番号
0263-47-2078

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