日本医師会が訴える子宮頸がん予防ワクチンの重要性
日本では、年間約11,000人の女性が子宮頸がんと診断され、約2,900人がこの病気によって命を落としています。しかし、子宮頸がんは定期検診やワクチン接種によって防げる病気であることが多くの専門家によって認識されています。
キャッチアップ接種の期限迫る!
日本医師会は子宮頸がん予防ワクチンの接種に関する重要なポイントを強調しています。特に、無料でワクチン接種を受けられる「キャッチアップ接種」が来年3月に終了する予定であることが一つ目の要因です。この制度は、接種対象年齢でありながらワクチンを受けていない方へこの機会を提供するものです。
そのため、今年9月末までに1回目の接種を受けないと、効果的な3回接種が難しくなります。これらの情報を受けて、日本医師会は「子宮頸がん予防ワクチンの接種を考えてほしい」との趣旨で動画を制作しました。この動画は7月29日から日本医師会の公式YouTubeチャンネルで公開され、多くの人々に視聴されています。
親子の座談会で浮かび上がる疑問
動画には、東京都在住の高校生とその親が参加した座談会の様子が収録されています。そこで出た数々の疑問には、以下のようなものがありました。
- - 子宮頸がんはどうして発生するのか?
- - 子宮頸がんにかかると、どのような影響があるのか?
- - ヒトパピローマウイルスの種類について
- - 男性も接種すべきか?
- - 副反応の出現率について
- - ワクチンの種類(2価、4価、9価)の効果と副反応の違い
- - 厚生労働省が示す副反応の頻度の根拠
- - 副反応が起きやすい人は?
- - 副反応が出た場合の対応方法
これらの疑問に対し、日本医師会の釜萢敏副会長が分かりやすく解説し、視聴者に対して正しい知識を提供しています。さらに、ワクチン接種を受けた女子高生が、その決断の理由についても話をしており、視聴者に対して親近感を与えています。
一人でも多くの人に接種を考えてほしい
日本医師会はこの動画を通じて、子宮頸がんによる死亡者を一人でも減少させたいという強い思いを示しています。そして、ワクチン接種は各自の判断だが、一人でも多くの人に動画を見てもらい、接種を検討してほしいと願っています。
たとえばワクチン接種についての疑問、情報、効果、副反応のリスクなどをしっかりと理解することが、接種の決断に繋がるはずです。
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