鹿児島県南九州市が茶業の後継者募集を支援する新方策

鹿児島県南九州市が新しい茶業後継者募集を開始

鹿児島県南九州市は、事業承継マッチングプラットフォーム「relay」と連携し、地域特化型の後継者募集ページ「relay the local 南九州市」を設けました。この取り組みは、茶業を支える人材を育成し、地域産業を持続可能なものとするための重要なステップです。

南九州市の魅力

南九州市は、薩摩半島南部にあり、自然に恵まれた地域です。旧頴娃町、旧川辺町、旧知覧町の3町が合併して生まれたこの市は、農業が基幹産業で、「茶」「さつまいも」「大根」といった特産物が生産されています。特に「知覧茶」は全国的に有名で、日本一の面積と生産量を誇る茶産地です。地域のスローガン「みな、みりょく！みな、くる！」には、すべての地域の魅力を最大限に引き出し、多くの人々に訪れてもらいたいという思いが込められています。

新しい事業承継の形

今回の取り組みは、南九州市茶業振興会とrelayが手を組むことで実現しました。具体的には、茶業の移住や定住を促進し、第三者による事業承継をサポートすることを目指しています。最初の後継者募集案件として、昭和46年に創業された「大野岳製茶」という製茶工場が後継者を募集中です。未経験者も応募が可能で、お茶の生産や製造に興味がある方々が歓迎されています。

オープンネーム方式のメリット

新しい特設ページでは、社名や企業情報をオープンにし、これまでの事業承継マッチングの在り方を一新しています。経営者の想いやこれまでのストーリーを明らかにし、後継者候補との理解を深める取り組みです。この方式により、より多くの人々が参加しやすくなり、成約率も向上することが期待されています。

地域経済の活性化へ

南九州市の第三者事業承継の取り組みを通じ、地域茶業が存続し、発展することを目指しています。このプロジェクトは305人以上の経営者と後継者候補をつなげ、地域の持続可能な発展に貢献しています。

さらに、経済産業省からも「J-Startup KYUSHU」に選定されるなど、全国的にも注目を浴びている事業です。今後も南九州市は、地域の魅力を発信しながら移住・定住サポートに力を入れていきます。