KOMAの新作椅子
2025-08-27 14:21:18

最高の椅子を追求した家具工房KOMAの新作「maerge chair」

家具工房KOMAが追求した新たな椅子の形



日本の伝統を重んじつつ、斬新なデザインを追求する家具工房KOMAが、この度新たにレストラン「maerge」のために特別設計された椅子「maerge chair」を発表しました。この椅子は、料理を最大限に楽しむために、細部にまでこだわった職人の逸品です。

maergeチェアの誕生の背景



チェアのデザインは、2023年9月28日に柴田シェフがKOMAの工房を訪れた日から始まりました。シェフからの要望は、料理を美味しく味わうための「最高のスポークチェアをつくってほしい」というものでした。このリクエストに応じて、KOMAの代表である松岡茂樹と柴田シェフの間で幾度となく意見を交わし、試作と改良に取り組んできたのです。

椅子製作の初期段階



最初のプロトタイプは、レストランのスペースや椅子の脚数を考慮しながら製作されました。座り心地を優先すると一般的にはクッションを使いますが、松岡は、「スポークチェアは透過性が魅力」とし、クッションなしで快適さを追求する方針を選びました。座った時の圧迫感や窮屈感を解消するため、さまざまな改良を重ねました。

改良のプロセス



これらの課題を受けて、さらなる試作が行われました。肘を置いたときの圧迫感を和らげるために、後脚のデザインを見直し、笠木の高さを微調整することで、快適座り心地を実現しました。しかし、アームの高さに関しては難しい選択を要しました。柴田シェフの要望を考慮しながらも、快適さを優先するか収納性を重視するか、葛藤が続きました。

数センチの価値



さらなる改善のため、松岡は柴田シェフに異なるアームの高さを持つ椅子を試してもらいました。たった20mmの違いでも、座り心地には大きな影響を与えることをシェフ自身が実感し、「これまでテーブル下に収まるアームしか座ってこなかった」との言葉が背中を押しました。

美しさの追求



機能と快適さが整った後は、デザインの美しさが求められました。柴田シェフが目指すのは「世界一のレストラン」であるため、KOMAの強みを生かした造形力が重要でした。前脚のデザインには、少しの曲線を加えることで、硬さを和らげる柔らかい表情を表現しました。これにより、椅子はただの座るための道具ではなく、美しさも兼ね備えた体験の一部として位置づけられました。

最終的な完成と今後の展開



「maerge chair」は職人たちの情熱と工夫が詰まった結果であり、料理や空間、人をつなぐための特別な椅子として完成しました。2025年にオープンするレストラン「maerge」において、大切な食事の一部を担うこの椅子の存在意義は大きいでしょう。

また、KOMAの青山支店では、椅子の製作に至るまでの過程を紹介するイベントも開催中です。独自の視点から職人の技術とこだわりを体感し、この特別な椅子の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

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この新作を手掛けた松岡茂樹氏は、数々のデザイン賞を受賞し続け、日本の手仕事を全国に広める活動も行っている家具職人です。家具デザインに対する情熱と、理想を追求し続ける姿勢が、KOMAの高い評価につながっています。


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会社情報

会社名
株式会社コマ
住所
東京都武蔵村山市伊奈平1-29-1
電話番号

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