C-NEXPO2024の全貌
岩手県民情報交流センターアイーナで、2024年7月27日に盛岡青年会議所主催の「C-NEXPO2024」が開催されました。このイベントは、次世代育成を目的としたもので、県内の企業が出展し、子供たちが最先端技術に触れられる場を提供しました。
メインコンテンツ「夢の〇〇」
本イベントの目玉として、生成AIを用いたコンテスト「夢の〇〇〜AIと友達になって絵を描こう〜」が行われました。参加した子供たちは、好きなものをテーマに物語を構築し、それを基に生成AIで4枚の画像を作成しました。
作品は、テーマとしてロボットや環境問題、空想の世界など多岐にわたり、子供たちの自由な発想が反映されていました。特に、作品の完成度には大人たちも驚愕し、子供たちの創造力に感心していました。
生成AIと子供たち
生成AIは一般的に13歳以上が対象ですが、今回のコンテストは小学生向けに行われ、親子での参加が奨励されました。この取り組みは、子供たちが恐れずに新しい技術に挑戦するためには、大人が共に学び、支えていく重要性を示しています。
表彰式では、トヨタL&F岩手賞が盛岡市の佐藤智彬さんに授与され、その作品の制作過程についての発表も行われました。トヨタL&F岩手株式会社の髙橋社長は受賞作について、「近い将来、こうした作品が現実になるかもしれない」とコメント。子供たちや保護者からは、貴重な体験を通じて得た感想が述べられました。
企業体験ブース
C-NEXPO2024では、様々な企業がブースを出展し、子供たちに多彩な体験を提供しました。ドローンの体験ブースでは、シミュレーションを終えた子供たちが、実際にドローンを操作し、大人顔負けの操縦術を披露しました。
プログラミングの体験ができるブースでは、ゲーム感覚で楽しむ子供たちの姿が見受けられました。今後、プログラミングは大学受験にも影響を与えるため、親も興味深そうに見守っていました。
また、eスポーツ体験のブースでは、「グランツーリスモ」を使用した体験が人気で、すぐに予約が埋まってしまったほどです。子供たちは画面の前で迫力あるレースシーンを楽しんでいました。ファブテラスいわてでは、レーザー加工機を使用したコースター作成が行われ、子供たちは自分たちのデザインしたコースターを喜びに溢れた笑顔で持ち帰りました。
スマートグラスとVR体験
NTTドコモCS東北岩手支店からは、最新のスマートグラスを使用した体験が提供され、子供たちが新しい視点で世界を楽しむ姿が印象的でした。また、株式会社CANVASの協力を得て、VR×工作ワークショップも実施され、参加者たちは制作した作品がVRで再現される新しい体験の中、興奮を覚えながら楽しんでいました。
今後の展望
盛岡青年会議所は、今後も次世代育成に向けた様々な取り組みを続けていく方針です。子供たちが夢を描き、それが実現するための支えとなるようなイベントを増やし、新たな技術との出会いを提供する活動に期待が寄せられています。今回のC-NEXPO2024は、子供たちの未来を考える上で重要な第一歩となりました。