災害時支援協定
2024-10-16 13:32:32

キナリノ縁と大和市が災害時の食支援協定を締結

キナリノ縁株式会社(神奈川県大和市)は、災害時における食の支援を目的として、大和市との協定を2024年9月27日に締結した。この協定により、災害発生時には市からの要請を受けて、キナリノ縁に所属するフードトラック事業者が避難所に派遣され、温かい食事を被災者に提供する体制が整った。

日本は自然災害が頻発する国であり、いつ発生するかわからない状況に備える必要がある。キナリノ縁は、移動式販売車であるフードトラックの特性を活かし、停電や交通混乱などの厳しい状況下でも、迅速に現地へ出向き、温かい食事を提供することで、被災者のストレスや苦痛を軽減し、避難生活の質を向上させることを目指す。

協定の締結背景には、2024年元旦に発生した「令和6年能登半島地震」という実体験がある。この災害では、初期の混乱の中、緊急対応が求められるなか、キナリノ縁のフードトラックが現地へ赴き、温かい食事を提供する活動を行った。具体的には、能登町市役所前で炊き出しを行い、約500食分の食事を提供。多くの被災者が温かい食事を摂ることで、緊張や不安を少しでも和らげることに寄与した。

この経験は、災害時における食事提供の重要性を実感させ、より迅速かつ持続的な支援活動を行うためには地域との協力が不可欠であると感じさせた。そこで、キナリノ縁は、地元の大和市と協定を結び、地域住民が安心できる体制を整えることにした。

今後の目標として、キナリノ縁は神奈川、東京を中心に登録されているフードトラックの台数を増やし、支援の幅を広げることを目指している。現在、130台以上が登録されており、様々な場所での出店が行われている。更には、全国各地の自治体とも連携を急ぎ、災害時のスムーズな支援を実現するために、協定の締結を進める方針である。

協定に基づく主な活動内容には、大和市における炊き出しの実行、アレルギーなどへの配慮をした食事提供、さらには市民への災害時の食支援の周知活動などが含まれる。加えて、大和市の防災訓練にも登録フードトラックが参加し、地域の防災意識の向上にも貢献している。

会社概要として、キナリノ縁株式会社は2021年に設立され、移動販売や各種プロデュースを行っている。代表の清水麻美子氏が率いるこの会社は、市民が災害時に安心できるよう、引き続き地域密着型の支援活動を展開していく所存である。公式サイトはこちらで確認できる。心温まる食事を通じた支援の輪が広がることを期待したい。


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会社情報

会社名
キナリノ縁株式会社
住所
神奈川県大和市上和田1240-7
電話番号

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