長野県信濃町が描く、若者と自然の新しい関係を映像で表現
長野県信濃町がソーシャルリスニングを通じて描く、若者と自然の新しい関係
長野県信濃町は、現代の若者と自然との関係性を探るために、画期的な手法であるソーシャルリスニングを活用し、地域PRのプロモーション映像を制作しました。この映像は、訪れる観光地としての森林や湖などの自然が、若者にとってどのような影響を与えるのかをテーマにしています。
ソーシャルリスニングとは何か
ソーシャルリスニングは、競合他社の分析や顧客の声を聞くための手法の一つですが、信濃町のプロジェクトでは、特にインターネット上での若者の自然に対する期待や心理を探るツールとして用いられています。これは、従来のグループインタビューとは異なり、リアルな声を迅速に集めることが可能で、ビッグデータの分析を活用した新たなアプローチです。
調査内容と結果
プロジェクトチームは、2013年の5月から8月にかけて、3か月にわたって各種ソーシャルメディア上の口コミやコメントを分析しました。その結果、特に20代から30代の若者から217,096件ものデータが収集され、「悩み」や「不安」、「自然に対する期待」などについて深く掘り下げられました。
調査では「変わらない自分や日常の仕事に不安を感じている」といった声や、「登山など自然の中にいることで気持ちが軽くなった」といった意見が浮かび上がりました。これらの意見は、プロモーション映像のナレーションや構成にも大きく反映されています。
映像制作の過程
映像制作を担ったのは、マーキュリープロジェクトオフィス株式会社です。彼らは調査データを基にし、映像のナレーション原稿や音楽、撮影、編集などのクリエイティブ全般において、データのインサイトを取り入れることで、視聴者に強く訴えかける内容を目指しました。
制作された映像は、YouTubeやVimeoで公開され、早速多くの反響を呼びました。2014年1月7日に公開された映像は、24時間以内に4780回以上も再生され、Facebook上でもシェアが100回を超える反響を得ています。「タイミングが絶妙な映像でした。心が癒されました」というコメントも寄せられており、若者との関係を築くことに成功しています。
地域活性化に向けた新しい手法
このプロモーション映像は、単なるブランド広告に留まらず、自然環境と心の健康をつなげるためのメッセージを発信するものとなっています。今後も、オンラインプラットフォームを活用してさらなる拡散を行い、地域の魅力を広めていく予定です。
参加者向けシンポジウムの開催
また、このプロジェクトの成果を広めるために、2014年3月5日には東京で「企業・地域・自然の共創を考えるシンポジウム」が開催されます。このシンポジウムでは、様々なテーマの講演やパネルディスカッションが行われる予定で、多くの方の参加が期待されています。
信濃町が展開するこのプロジェクトは、地域にとって新たな活性化をもたらすものとして注目されています。今後の活動に期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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マーキュリープロジェクトオフィス株式会社
- 住所
- 埼玉県坂戸市厚川126-1マーキュリー 2階
- 電話番号
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049-287-8841