補助金DXのリーディングカンパニー「Stayway」が2.5億円調達! 中小企業向けデータプラットフォーム構想を本格始動
補助金支援のDX化を推進し、経営支援サービス「補助金クラウド」や「前ほじょくん」を提供する株式会社Staywayは、シリーズBラウンドにて2.5億円を調達したことを発表しました。今回の資金調達により、従来の補助金DXによる経営支援サービスをさらに拡張し、新たな事業戦略として中小企業向けのデータプラットフォーム構築を推進していくとのことです。
なぜStaywayはデータプラットフォームに着目したのか?
Staywayは、2022年10月に金融機関向けに「補助金クラウド」を正式リリースして以来、中堅・中小企業の補助金申請における課題解決に貢献してきました。補助金は企業にとって貴重な資金源となる一方で、情報量が多く申請が煩雑なため、多くの企業が申請に苦労しています。
Staywayは、補助金申請の複雑さを解消し、あらゆる企業が平等に成長機会を得られる社会の実現を目指してきました。その取り組みは、生成AIを用いた補助金申請書類作成サービス「補助金食クラウドPowered by GPT-4」や、補助金ファクタリングサービス「前ほじょくん」の提供へと発展しました。さらに、2023年3月には本社を移転し、全国に4箇所の拠点を展開することで、より多くの地域企業への支援体制を強化してきました。
しかし、Staywayは補助金申請の課題解決にとどまらず、企業が抱えるより深い経営課題の解決にも目を向け、新たな事業戦略としてデータプラットフォームの構築を決定しました。
中小企業の経営課題をデータで可視化し、的確な支援を提供
Staywayが構築するデータプラットフォームは、補助金申請を通じて得られる企業のデータ、決算資料、事業計画書などを活用し、中小企業が直面する課題を可視化し、最適な解決策を提供することを目指しています。
このプラットフォームにより、以下のような支援が可能になります。
補助金だけでなく、M&A、事業承継、融資、Fintechサービスなど、企業に最適なファイナンスサービスのマッチング
経営課題の診断サービスを提供し、的確なソリューションへの道筋を導く
Stayway代表取締役の佐藤淳氏は、「中小企業のニーズはデータとして可視化されている一方で、具体的な内部事情は定性的でデータ化が難しい。その定性的な部分を可視化することで、より中堅・中小企業の発展に貢献できると確信している。」と述べています。
投資家からの期待と今後の展望
今回の資金調達には、日本ベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、東大創業者の会ファンド、さくらインターネット田中社長など、多様な投資家が参画しました。投資家たちは、Staywayの事業モデルと成長性、そして佐藤氏のリーダーシップに高い評価を与えています。
日本ベンチャーキャピタルの藤本良一氏は、「Staywayは単に補助金申請を支援するのではなく、金融機関などの支援機関と連携し、体系的に課題解決を図るビジネスモデルが魅力的。」とコメントしています。
みずほキャピタルの脇門勇気氏は、「補助金クラウドは、顧客ニーズを的確に捉えたソリューションであり、金融機関への導入が急速に進んでいる。今後、大きなプラットフォーマーに成長していくことを期待している。」と述べています。
東大創業者の会ファンドの伊藤豊氏は、「Staywayは、補助金の枠を超え、地域の中堅・中小企業の経営をDXで支援する大きなプラットフォームを確立していくことを期待している。」と期待を寄せています。
補助金DXから中小企業の経営支援プラットフォームへ
Staywayは、今回の資金調達を機に、中堅・中小企業の経営支援を目的としたデータプラットフォームの構築を加速させます。補助金申請の課題解決にとどまらず、経営課題の可視化、最適なソリューションへの導き、さらには企業の成長を支援する総合的なプラットフォームとして、社会に貢献していくことを目指しています。