フードバンク京都、設立10周年を迎える
特定非営利活動法人フードバンク京都が設立から10年を迎えました。この団体は、設立当初から多くの方々の支援を受けながら活動を行い、多くの困難に直面している方々を支えてきました。この度、初めての理事長交代が実施され、高畠由美さんの後任として山村純子さんが理事長に就任することとなりました。
理事長交代の経緯
フードバンク京都の前理事長である高畠氏は、「もったいないからありがとうへ」という理念のもと、2015年にわずか4人のメンバーでこの団体を設立しました。彼女の設立の動機は、東日本大震災のボランティア経験に由来しています。支援を必要とする人々への思いを大切にし、自身の役立て方を模索する人々のための場として、フードバンク京都を立ち上げました。
設立以来、支援者の輪は広がり、現在では70人以上のメンバーによって支えられる大きな団体へと成長しました。高畠氏が退任したことにより、団体としても新たな一歩を踏み出すこととなります。
新理事長の紹介
新たに理事長に就任した山村純子氏は、2017年からフードバンク京都の活動に参加し、畑作業や食品の配送に携わってきました。また、アソート作業や講演活動など幅広い分野で貢献しており、新しい体制でのスタートに期待が寄せられています。
山村氏は、前理事長が大切にしてきた「自分を人のために役立てる」という方針を引き継ぎ、困難を抱える方々に寄り添う力を養っていくことを誓っています。やがて実施されるフードバンク京都農園への参加も呼びかけており、多くの人々の参画を期待しています。
フードバンク京都の活動内容
フードバンク京都の主な事業は、企業や家庭からの余剰食品を寄付として受け取り、食困窮者や子ども食堂、児童養護施設などに提供することです。食品の回収や配送、仕分け、そして要請に応じた食品の箱詰めを行うアソート作業は、主にボランティアの支援によって実施されています。
また、畑での野菜や果物の栽培も行い、地元の食材を提供することで地域の活性化にも寄与しています。こうした活動は、社会問題に対する理解を深め、地域の連携を促進する大切な役割も果たしています。
結論
フードバンク京都の新体制は、今後も「もったいないからありがとうへ」という理念を胸に、全ての人が明るく豊かな生活を送れる社会の実現に向けて進んでいく所存です。10周年を迎えるこの節目を機に、より多くの人々がこの活動に参加し、共に変化を起こすことが期待されています。特に、地域社会とのつながりをより強固にし、さらなる発展を遂げることが重要です。これからもフードバンク京都に注目し、その成長を応援していきましょう。