明石家さんまの人気は続く?高校生のテレビ視聴事情
今月、70歳の誕生日を迎えた明石家さんまさん。この「お笑い怪獣」とも称されるタレントが、令和時代の高校生たちにどのように映っているのか、興味深い調査結果が発表されました。マーケティング情報サイト「放課後NEWS」によると、全国の現役高校生を対象に行われたアンケート調査の結果から、若者世代のテレビ視聴に関する実態が明らかになりました。
明石家さんまの視聴率は57.1%!
調査の結果、57.1%の高校生が「明石家さんまのテレビ番組を見ている」と回答。これは、意外にも高い数字です。特に、彼の魅力をどこに感じているのかという質問には、「ツッコミが面白い」「プチエピソードがすごく面白い」「様々なゲストとの絡みが楽しい」といった意見が多く集まりました。70歳を超えてなお、そのトーク力とMC力には脱帽する声が多く寄せられており、若い世代でもその才能を認めている様子が伺えます。
一方で、約42.9%の高校生は「明石家さんまの番組は見ない」と回答しています。その理由として、「そもそもテレビ自体を見ない」「テレビ番組に興味がない」「YouTubeが主流」という意見が目立ちました。SNSやオンラインコンテンツが普及する中で、テレビは過去のメディアとなりつつあるようです。
テレビの面白さに共感できない理由
また、テレビのバラエティ番組に対する懐疑的な意見も少なくありません。高校生の中には「テレビの笑いの作り方が好みではない」「世代が違うため、テレビの面白さが理解できない」といった意見があり、「テレビは親世代が楽しむもの」との厳しい批判も挙がっています。このような発言からは、テレビのコンテンツが若者にとって物足りないと感じる一因が窺えます。
■ 有吉弘行派に支持される明石家さんま
さらに興味深いのは、明石家さんまと有吉弘行さんとの比較です。調査では、「さんまさんは見ないけれど有吉さんは見る」「有吉派」の意見が多く見受けられました。明石家さんまが大御所として君臨する一方で、若い世代の方が有吉さんに親近感を抱いている様子です。彼の芸風が高校生たちには合っていると感じられているようで、世代の違いがここに現れています。
人気番組「踊る!さんま御殿!!」が圧倒的支持
調査では、現役高校生がよく視聴している明石家さんまの番組の中で、「踊る!さんま御殿!!」が最も多く選ばれました。60.4%の高校生がこの番組を視聴していると回答しており、その理由の一部には「父や祖母が見ているから一緒に見る」という家庭の影響があることがわかります。また、「好きな芸能人やアーティストが出演する」ことも一因として挙げられており、家族と共有する時間の中で、自分の趣味と絡めて楽しむことができるのが多くの高校生にとって魅力的なようです。
まとめ
この調査結果から、明石家さんまの人気は健在であると同時に、若者とテレビとの距離感や時代の変化を痛感する結果となりました。テレビは依然として多くの家庭で中心的なエンターテインメントであるものの、若者の視点からは新しいメディアに移行しつつあることが明らかになりました。今後、テレビ業界はこの若者世代の視聴傾向を意識した新しいコンテンツを生み出す必要があるでしょう。