ユニ・チャーム、ブラジル工場でISO 14001認証取得の意義
ユニ・チャーム株式会社は、2024年11月にブラジルの現地法人であるUNICHARM DO BRASIL INDUSTRIA E COMERCIO DE PRODUTOS DE HIGIENE LTDA.(UCB)が国際的な環境マネジメントシステム「ISO 14001」の認証を取得したことを発表しました。これは、同社の持続可能性への取り組みの一環として、特に環境問題に対する責任を強化する重要なステップです。
ISO 14001とは?
この認証は、組織が環境への影響を管理し、環境保護と持続可能な活動を推進するための国際規格です。具体的には、社会経済的なニーズと環境保護のバランスをとる枠組みを提供します。ユニ・チャームは、環境マネジメントの実施を通じて、地球環境の保全に寄与することを目指しています。
認証取得の背後にある理念
ユニ・チャームは、2020年に発表した中長期ESG目標「Kyo-sei Life Vision 2030」の中で、衛生的で便利な商品・サービスの提供と、地球環境の保護との両立を掲げています。これに基づき、5つの重要な取り組むテーマを設定し、進行中のプロジェクトが今回のISO 14001取得にもつながっています。
国内外の工場の76.9%がISO 14001を取得している一方、海外では72.2%に至り、UCBの取得もその一環として位置付けられています。これにより、グローバルな視点からも環境問題に対する取り組みを強化しています。
SDGsとの関連性
ユニ・チャームのこの取り組みは、国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs)にも貢献します。特に、目標12「つくる責任 つかう責任」と目標15「陸の豊かさも守ろう」に関連しており、製品やサービスを提供する中で環境問題や社会課題の解決を目指しています。
未来への展望
ユニ・チャームは、今後も環境保護とサービスの提供の両立を追求し、SDGsの達成に向けた活動を続けていく意向です。ブラジル工場での認証取得は、企業としての持続可能性を向上させるための重要なマイルストーンであり、これからの取り組みに期待が寄せられます。
会社概要
ユニ・チャーム株式会社は1961年に設立され、愛媛県四国中央市を本店に構え、東京都港区に本社があります。社員数は2023年12月時点で16,223人に達し、ベビーケア、フェミニンケア、ヘルスケアなど幅広いカテゴリーの製品を取り扱っています。
このように、ユニ・チャームのブラジル工場でのISO 14001認証取得は、企業の環境への配慮の高さを示すものであり、持続可能な未来を目指した重要な取り組みとなっています。より良い環境の実現に向けて、同社のさらなる挑戦が期待されます。