マストドン運営譲受
2018-11-30 09:00:24
マストドンの運営譲受と分散型SNSの新たな展望
マストドンとは何か
マストドン(Mastodon)は、ドイツで誕生した分散型SNSで、全世界で100万人以上が登録している人気のプラットフォームです。従来のSNSと異なり、マストドンは単一の企業に依存せず、複数の運営者が管理するサーバー群から成り立っています。これらのサーバーは「インスタンス」と呼ばれ、それぞれが異なる特色を持っています。
この分散型の仕組みにより、ユーザーは特定のインスタンスに参加しながらも、他のインスタンスのユーザーとつながることができるのが大きな魅力です。例えば、あるインスタンスに登録したユーザーは、他のインスタンスのユーザーをリモートフォローでき、相互に投稿を参照することができます。また、マストドンは国際標準プロトコル「ActivityPub」に準拠しており、これにより他の分散型サービス(PleromaやPeerTubeなど)とも連携が可能です。
分散型SNSの特徴
分散型SNSは、オープンソースソフトウェアとして、そのプログラムの内容が一般に公開されています。このため、誰でも自らのサーバーを設置し、運営することが可能です。この自由な運営スタイルは、中央集権型のSNSに対する魅力となり、多様なコミュニティが形成されています。また、各インスタンスが互いに情報をやりとりできるため、ユーザーは広範なネットワークの一部となることができます。
新たな運営譲受の背景
最近、特に注目を集めているのが、「mastodon.cloud」インスタンスの運営譲受です。mastodon.cloudは、2017年にフランスで設立され、5万人以上のユーザーを抱える大規模なインスタンスです。元々は合同会社きぼうソフトが技術支援を行っていましたが、この度、運営権が譲渡されることになりました。
合同会社きぼうソフトは、スマートフォンアプリやWebシステムの受託開発を行う企業です。彼らは「mstdn.jp」や「マストドン速報」といった関連サービスも運営しており、マストドンの発展に寄与してきました。この譲受により、さらなる技術的な充実が期待され、ユーザーにとっても利用環境がより良くなることが見込まれます。
未来への期待
分散型SNSの未来は、集団的な知識や価値が共有される新しいコミュニケーションスタイルに取って代わる可能性があります。中央集権的なプラットフォームに代わり、ユーザーが自らの選択でコミュニティを形成し、自分に合ったネットワークに参加できる自由度は、今までにない利点と言えるでしょう。マストドンのような分散型SNSが、利用者からの注目を集める中で、運営譲受という新たな変化がどのように波及していくのか、今後の動向に期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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合同会社きぼうソフト
- 住所
- 神奈川県横浜市港北区新横浜1−13−6アイシスプラザⅢ 2F・3F
- 電話番号
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045-900-7280