新たな太陽光パネル点検の時代へ
エアロセンス株式会社とエナジー・ソリューションズ株式会社が共同で開発した、ドローンとクラウドを活用した太陽光パネル点検サービスが注目を集めています。このシステムは、太陽光パネルの赤外線検査結果をデジタルマップに変換し、AIによる高精度な解析を行う「ドローンアイ」と呼ばれるサービスです。
ドローンアイの特徴
「ドローンアイ」は、エナジー・ソリューションズが自ら開発した自動航行航路設計ソフト「ミッションプランナーforドローンアイ」を使用し、太陽光パネル専用の赤外線画像解析ソフトウェアとクラウドシステムで構成されています。このシステムを用いて、ドローンが撮影した赤外線映像から、太陽光パネルの異常部分を的確に検出し、迅速かつ正確な検査結果を提供します。
ドローンアイViewerの革新
さらに、ドローンアイには「ドローンアイViewer」というアプリケーションが組み込まれており、これによりユーザーは赤外線検査結果をすぐに確認できます。このソリューションは、高解像度で映像を保持しつつ、オルソマップ(地図上に情報を正確に表現するための画像)を作成。さらにAIが自動で解析を行うため、通常数日かかる報告書作成がわずか1時間で完了します。これにより、現場での迅速な対応が可能となり、メンテナンスや修繕作業にかかる時間を大幅に短縮します。
開発の背景
従来のモジュール検査サービスでは、検査結果の報告書作成が手作業で行なわれており、特定の異常個所を見逃すリスクがありました。さらに、PDF形式の納品は、現場での確認作業を非常に煩雑にしていました。これらの課題を解決するために、エアロセンスはエナジー・ソリューションズと結束し、最新の技術を集約しました。このダイナミックな協力により、赤外線点検動画から太陽光パネルのオルソ画像を短時間で生成する機能が開発され、導入を実現しました。
エアロセンスの強み
エアロセンスは、国産のドローンメーカーとして、数多くの企業や自治体にその技術を提供してきました。国土交通省や文部科学省など、政府機関からの信頼も厚く、技術の信頼性や性能が高く評価されています。このような背景のもと、エアロセンスは今後も自社開発体制を強化し、ドローン技術の社会実装を推進していく意向を示しています。
まとめ
エアロセンスとエナジー・ソリューションズが共同開発した新しい太陽光パネルの検査技術は、ドローンとAI解析によって迅速かつ高精度な結果を提供し、従来の課題を一新しました。今後、再生可能エネルギーの分野でさらなる活用が期待されます。