沖縄・伊良部島の新たなラグジュアリー体験「JIVANA宮古島」リブランドプロジェクト
沖縄県宮古島、特に伊良部島に位置するスモールラグジュアリーホテル「JIVANA宮古島」がこの度、リブランドと増築を果たす。2023年から2024年にかけて、7室のオールスイートヴィラが改修され、さらに7室のプライベートプール付きメゾネット型スイートが新たに増築される。本プロジェクトは、HOKULEA株式会社によるデザインディレクションのもと、ライティングに触れる建築理念と地域の記憶を融合させた空間づくりが進められている。
新たに生まれ変わる「JIVANA宮古島」
「JIVANA宮古島」は、オープン以来年間稼働率90%を超える人気を誇る宿泊施設である。その増築プロジェクトの中心にあるのはゲストの期待に応えることで、ホテルの価値をさらに高めるためのデザインが施されている。特に今回のリノベーションでは、各客室から海を見渡せるインフィニティプールが導入され、室内外の視覚的連続性が実現された。これにより、建築と自然がシームレスにつながり、訪れる人々に深い没入感を提供する。
「建築は自然の従属物」という伝統的な日本の思想を基に、現代的な解釈を与えたこの新しいデザインは、水平線と呼応する低い建築ラインや、洗練された什器を採用することで、伊良部島の壮大な海の美しさを引き立たせる。現在進行中の増築とリブランドは、これまで以上に土地の特性と記憶を生かすための重要なプロジェクトである。
バガスクリートの採用
このバリューアッププロジェクトでは、沖縄で生産されるサトウキビの搾りカス(バガス)を利用した「バガスクリート」という新素材が採用された。沖縄では年間60万~80万トンのサトウキビが生産され、その成果として生じた搾りカスの多くが廃棄されている。このプロジェクトでは、未活用の資源を建材として再利用し、持続可能な開発と美しさを追求した。
バガスの強靭な植物繊維をコンクリートに混ぜ合わせることで、構造的な合理性を持つ素材が誕生した。この独自の建材は、既存の客室での試験導入から手応えを得て、増築される新たなスイートにも採用される予定である。内装には、伊良部島でとれた自然由来の素材を利用し、色彩もアースカラーで統一して、島の自然と調和する空間を創り出す。
地形を活かしたメゾネット型スイート
新しく建築される7室は、プライベートプールを完備したメゾネット型スイートルームである。2階建ての選択は、伊良部島の緩やかな傾斜に基づいており、地形を活用することで環境負荷を最小限に抑えている。すべての客室はオーシャンビューを楽しむことができ、下層にはベッドルーム、バスルームとプール、上層にはリビングダイニングとミニキッチンを配置した。さらに、下層階のベッドルームは吹き抜けにすることで開放感を生み、不特定の場所からでも光や風を感じられる設計がなされている。
代表取締役コメント
HOKULEA株式会社の代表取締役、大出真裕氏は、ホテルとゲストの絆の大切さを強調する。「今回のリブランドや増築は、伊良部島の自然と、それに根差した地元産業の記憶を未来につなげるための挑戦です。この場所でしか得られない本質的なラグジュアリーを体感していただけたらと思います」と述べている。彼自身もこのプロジェクトが今後の10年でどう評価されるのか、期待を寄せている。
まとめ
「JIVANA宮古島」は、地域の特性を重視したサステナブルでラグジュアリーな宿泊体験を提案するホテルとして、新たな価値を創造する。沖縄の美しい自然に囲まれたこの場所で、未来の旅行のスタンダードを体験してみてはいかがだろうか。