物流の新技術登場
2023-10-25 16:08:15

物流2024年問題を乗り越える新技術「圧縮梱包クラパックDX」の革新

物流2024年問題を乗り越える新技術「圧縮梱包クラパックDX」の革新



日本の物流業界が直面している「物流2024年問題」。これは、2024年4月1日から施行される働き方改革関連法により、トラックドライバーの時間外労働が年間960時間に制限されることで引き起こされる問題です。これにより、ドライバー不足が深刻化し、売上減少やサービスコストの上昇が懸念されています。こうした中、登場したのが新しい圧縮梱包技術「クラパックDX」です。

物流2024年問題の影響



この法改正に伴い、特に懸念されるのがトラックドライバーの不足です。国土交通省のデータによれば、2023年4月時点での貨物自動車運転手の求人倍率は2.11。全職業の求人倍率が1.13であることを考えると、運送業界で働きたい人の数が非常に少なくなっています。時間外労働が制限されることで従来の収入が減り、ドライバーの離職が加速する可能性があります。

また、売上減少も予想されます。2023年4月からは中小企業にも「月60時間の残業代の割増賃金引上げ」が適用されるため、人件費が増加し、荷主が支払う運賃が上昇することが見込まれています。これにより、消費者に対してもサービスの値上がりが波及する可能性があり、翌日配送などのサービスが崩れるかもしれません。

圧縮梱包技術「クラパックDX」の登場



こうした物流の課題を解消するために開発されたのが「圧縮梱包・クラパックDX」です。この技術は商品を最大50%圧縮でき、コスト削減と環境への配慮が期待されています。実際には真空パックの原理を応用しており、特許を取得したこの技術により、かさばる商品のサイズを圧縮できます。

例えば、ペーパータオル40個が入ったダンボール2ケースを圧縮すると、80個入りのクラフト袋に変わります。この圧縮により、運賃や倉庫保管、一時的な配送費用などが最大50%削減されます。

さらに、この梱包方法では、圧縮された商品をクラフト袋に入れることで、より大きな圧力に耐えることができ、在庫時や配送中のダメージリスクが低下します。加えて、開封や廃棄時の作業が簡素化されるのも大きなメリットです。

環境への配慮とコスト削減



「クラパックDX」はコスト面だけでなく、環境への配慮も考慮されています。ダンボールの代わりにクラフト袋を使用することで、資材費が大幅に抑えられる上、廃棄物の量も大きく減少します。具体的には、ダンボール2枚で出るCO2排出量が938gに対し、クラパック1袋は237gという結果があります。

また、物流効率が向上することで、積載量が増え、コンテナ運送時のCO2排出量が40%削減される見込みです。

クラパックDXの多様な応用可能性



「クラパックDX」は物流業界にとどまらず、不織布や医療用品、アパレル商品など、さまざまな場面での応用が期待されています。圧縮に要する時間は約30秒で、廃棄物の処分や資材ゴミのリサイクルが進みやすくなります。特に、配送業者や通販業者はこの技術を活用することで、コスト削減と環境保護の双方を実現できるでしょう。

まとめ



2024年の物流業界は、法改正による大きな変化に直面しますが、その中で「圧縮梱包・クラパックDX」は重要な解決策となる可能性があります。クリンペットジャパンは今後、低額のライセンス料金でこの技術の普及を目指しており、さらなる環境保護と効率化に貢献していくとしています。これにより、物流業界全体のクリーンな未来が期待されるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社クリンペットジャパン
住所
愛媛県西条市国安136-1
電話番号
0898-66-5070

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