アドバンテックと提携
2025-10-09 13:08:51
アドバンテックとEdge Impulse社が業務提携を発表しエッジAI開発加速
アドバンテックとEdge Impulse社が業務提携を発表
アドバンテック(Advantech Co., Ltd)と、米国のエッジAI開発プラットフォームを提供するEdge Impulse社との業務提携が、2025年10月3日に発表されました。この提携は、エッジコンピューティングの分野におけるAI技術の進化を加速することを目的としています。
提携の発表は、米カリフォルニア州で開催されたEdge Impulse社の年次イベント「Imagine」上で、アドバンテックのエンベデッドIoTビジネスグループ社長であるミラー・チャン氏とQualcomm Finlandの副社長ザック・シェルビー氏によって行われました。
AI開発の新たなステージへ向けて
今回の提携により、Edge Impulse社が開発した直感的なAIツールがアドバンテックのエッジコンピューティングプラットフォームに統合されます。これにより、企業はエッジ環境でのAIプロジェクトをこれまで以上に迅速に導入、展開、拡張できるようになります。また、製品やサービスを市場に投入するまでの時間が短縮されることが期待されます。
アドバンテックのミラー・チャン氏は、「エッジAIの活用が急速に進む中、私たちは堅強な技術基盤の構築に注力している。この提携により、AI開発が容易になり、プロトタイピングもスピーディに進む」と述べています。
開発の効率化
Edge Impulse社のツールを用いることで、AIモデルの構築プロセスが効率化されます。企業は、技術革新が求められる製造業、医療、物流、スマートシティといった分野でのエッジAIの普及と実用化を促進することが求められています。チャン氏は、あらゆる規模の企業にとって、AI開発の障壁が低くなることを強調しました。
一方、Excel Impactのザック・シェルビー氏は、「開発者はより実用的なツールを求めている。アドバンテックはグローバルな拠点と豊富な経験を有し、エッジAIの拡大において優れたパートナーである。この提携を通じ、開発者や企業が革新的なソリューションを迅速に創出できるように支援する」と語っています。
エッジ環境の支援
企業がAIを概念実証(PoC)から量産に移行する際、ツールチェーンの断片化やハードウェア要件の複雑さといった課題に直面することは少なくありません,今回の取り組みではEdge Impulse社のツールがアドバンテックのエッジコンピューティングプラットフォームへ事前統合され、開発体験の向上が見込まれています。
この統合により、企業はAIモデルの学習や最適化、監視までのワークフローを効率的に進めることができます。アドバンテックはエンタープライズレベルへの展開をスムーズに行うための体制を整え、多様なエッジAI向けのシリコンオプションも提供しています。
将来への展望
アドバンテックは、エッジコンピューティングとエッジAIに関連する5つの主要市場に注力し、その中で産業用の高品質かつ高性能なコンピュータを継続的に提供しています。グローバルな事業拡大を目指し、人材育成とパートナーシップの強化に取り組んでいます。
アドバンテックは「Enable an Intelligent Planet」というビジョンのもと、AI技術を活用して社会の課題解決を推進することで、より豊かな未来の実現を目指しています。この取り組みを通じて、エッジAIの可能性を最大限に引き出し、開発者や企業にとって柔軟で包括的なソリューションを提供していくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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アドバンテック株式会社
- 住所
- 電話番号
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