EGL Tours社長の講演
2024-09-04 20:27:27

伊勢志摩でEGL Tours社長が語る高付加価値旅行者の誘致セミナー開催

伊勢志摩でのインバウンド観光の新たな展望



9月4日、賢島宝生苑にて「伊勢志摩インバウンドシンポジウム2024」が開催され、香港の旅行会社EGL Toursの袁社長がセミナーに登壇しました。本シンポジウムには地域内外から約180名の参加者が集まり、インバウンド観光の未来を探る貴重な機会となりました。特に注目されたのは、観光庁が推進する高付加価値なインバウンド観光地づくりに関する取り組みです。

セミナーの概要



シンポジウムは二部構成で行われ、第1部では地域の観光地づくりや高付加価値旅行者の誘致に関するパネルディスカッションが行われました。登壇した海栄RYOKANSの渡邉玲緒氏は、労働環境の改善が収益向上に繋がることを強調しました。彼は「収益を上げてからではなく、先に給与を上げて、社員の待遇を改善しないと、高付加価値な旅行者を迎えることはできない」と述べ、経営者としての責任感を示しました。

観光庁の曽我裕子氏も発言し、「高付加価値化とは、地域の良さを伝え、その対価を適切にいただくこと。地域を磨き上げることで、より価値ある観光地となる」と強調しました。このパネルディスカッションにより、参加者たちが今後の観光地づくりの方向性を考える機会となりました。

袁社長のプレゼンテーション



続く第2部では、EGL Toursの袁社長が講師として登壇し、香港における旅行市場の最新情報と高付加価値旅行者のニーズについて解説しました。特に興味深かったのは、香港における結婚旅行のブームに関する話題です。彼は「沖縄で提出した婚姻届が香港で正式に受理される仕組みがあるため、マリッジ関連の旅行が急増しています。このように、サービスを単に提供するだけでなく、演出も重要である」と述べ、業界関係者は耳を傾けました。

袁社長によれば、これからの誘客には「サービスが香港とシームレスに繋がっている」ことが重要であり、それにより地域の観光ポテンシャルを引き出すことができると指摘しています。伊勢志摩地域が持つ独自の魅力を活かし、新しい形の観光地として成長する可能性に期待が高まります。

今後の取り組み



伊勢志摩観光コンベンション機構は、令和5年度のモデル観光地選定を受けて、今後も高付加価値旅行者の誘致に向けた取り組みを強化していく方針です。特に、宿泊施設の整備や観光ガイドの育成、地域内の機運醸成に向けた座談会など、統合的な事業展開が求められています。

また、観光情報の発信や観光産業の人材育成など、多方面での事業展開を通じて、地域経済の活性化と文化の向上に寄与することを目指しています。

このシンポジウムを契機に、伊勢志摩地域が新たなインバウンドの受け入れ先として注目されることを願っています。


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会社情報

会社名
伊勢志摩観光コンベンション機構
住所
三重県伊勢市二見町茶屋111−1伊勢市二見生涯学習センター
電話番号

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