東京医療保健大学院、台湾と連携し「看護DX人材」育成へ!
東京医療保健大学大学院は、台湾医療保健AIoT協会と連携し、AI/IoTを活用した「看護DX人材」の育成を開始しました。この取り組みは、日本の看護分野におけるDXを加速させる、画期的な試みといえます。
なぜ看護DX人材が必要なのか?
近年、医療現場では、業務効率化や質の向上を目的としたDX化が進められています。特に、看護師は現場の最前線で患者と向き合い、膨大な情報処理や業務負担を抱えています。しかし、DX人材の不足は深刻で、特に看護師においては深刻な状況です。
東京医療保健大学大学院は、この課題解決に向けて、AI/IoTの活用を強化したカリキュラムを展開し、「看護DX人材」の育成に力を入れています。
国際的な資格取得も目指せるプログラム
大学院の「看護実践開発学分野」と「医療保健情報学分野」では、AIやIoTを活用した授業を展開。これらの分野で必要な単位を取得することで、台湾医療保健AIoT協会と台湾看護情報学会が共同認定する「認定情報看護師」の受験資格を取得できます。
「認定情報看護師」は、アメリカや台湾ではすでに存在する資格であり、国際的なスタンダードとなっています。日本語で看護情報分野を学び、日本語で海外の資格認定試験を受けられるプログラムは、日本で初めての試みです。
大学関係者のコメント
東京医療保健大学 副学長の坂本すが氏は、「これから看護の分野でも急速にDXが進んでいくため、ICTを得意とする看護師の育成は急務です。そこでアメリカや台湾で既に行われている国際的なスタンダードに基づく『認定情報看護師』の教育を日本で行うことは有意義です。まずは大学院での取り組みを始めますが、将来的には学部教育の中にも盛り込んでいくことが必要だと考えています。」とコメントしています。
台湾医療保健AIoT協会 理事長の陳建志氏は、「台湾と日本はともに超高齢社会の課題に直面していますが、その中でも看護は医療ケアの基盤といえます。看護分野のDXを通じて、人手の需要を減らしつつ、質を向上させることは社会の重要課題と考えます。今回、看護DXを支える人材を、国際的な枠組みの中で東京医療保健大学と一緒に取り組んでいけることを光栄に思います。」とコメントしています。
日本の看護分野におけるDXを加速させる取り組み
東京医療保健大学大学院の取り組みは、日本の看護分野におけるDXを加速させる重要な一歩となるでしょう。国際的な資格取得を目指せるプログラムは、看護師のスキルアップとキャリアアップに大きく貢献すると期待されています。今後、この取り組みが日本の医療現場にどのような影響を与えるのか注目されます。