リバスタ、電子マニフェストサービスに新機能を追加
株式会社リバスタは、東京都江東区に本社を置く企業で、建設業界向けのICTソリューションを提供している。最近、同社は提供する電子マニフェストサービス「e-reverse.com」に、新たにオプションサービスを追加することを発表した。このオプションサービスの主な目的は、資源の有効利用を促進し、建設業界における業務の効率化を図ることである。
オプションサービスの背景
持続可能な社会を築くためには、限られた資源を有効に活用し、環境への負担を軽減することが必要である。そのために、循環型社会の形成を進める「資源有効利用促進法」や「建設リサイクル法」が策定されている。建設現場では、工事中に発生する廃棄物を適切に処理し、リサイクル率を向上させることが求められている。2022年までは、一定規模以上の工事においては「再生資源利用促進計画書」の作成が義務付けられていた。さらに、2023年には法改正が行われ、発注者への計画書提出や公示義務が課せられ、元請会社の業務負担が増加している。
このような状況を受けて、リバスタは「e-reverse.com」で計画書と実施書の自動作成ができるオプションサービスの開発に乗り出した。このサービスは、一般財団法人日本建設情報総合センター(JACIC)が2025年5月から始める新サービス「コブリス・プラス」と連携することで、よりスムーズな情報管理を実現することを目指している。
主な特徴と利点
1. 書類作成の一元管理
新オプションサービスでは、元請会社が「e-reverse.com」上で計画書や実施書の作成、登録、一元管理が可能になる。これまで、元請会社は工事ごとに異なる様式で計画書を作成し、煩雑な業務を抱えていたが、このサービスによって業務効率が大幅に向上することが期待される。特に「コブリス・プラス」との自動連携により、作成した書類を手軽に管理できるようになる。
2. 入力手間の大幅削減
また、実施書作成に必要な建設副産物情報の入力作業も簡素化される。従来、入力作業は手動で行う必要があったが、新しいオプションサービスでは電子マニフェスト情報を自動的に実施書に反映させる機能が搭載される。これにより、作業効率が改善され、入力ミスのリスクも低減するだろう。
JACICからの評価
今回の発表に際し、JACIC側からも肯定的なコメントが得られている。コブリス・プラスは、単にサービスのアップデートにとどまらず、データ登録作業の効率化や利便性の向上を目指し、リバスタとの連携が重要なステップであると強調している。その目的は、より多くの排出事業者がこのオプションサービスを活用し、業務負担を軽減することにある。
今後の展望
「e-reverse.com」は、今回の新機能を追加することで、建設業界の法令順守を支えるだけでなく、環境保護にも寄与する新たなサービスの展開を見据えている。今後、現場発生土の管理など、さらなる環境保全に関するサービス提供に力を入れていく方針であり、建設業界の生産性向上やサステナブルな社会への貢献を目指している。
まとめ
リバスタの新しいオプションサービスは、電子マニフェストサービス「e-reverse.com」を利用する元請会社にとって、業務効率化と法令遵守を実現する重要なツールとなることが期待されている。新たな機能により、建設業界の生産性向上への寄与がさらに進むことであろう。