日機装がラスベガスで新たなプロジェクトを始動
日機装株式会社(以下「日機装」)は、子会社であるClean Energy & Industrial Gases グループ(以下「CE&IGグループ」)が、Matheson Tri-Gas, Inc.(以下「Matheson」)と提携し、ネバダ州ラスベガスに新たな空気分離装置(ASU)の受注を獲得したことを発表しました。このプロジェクトは2027年の完成を予定しており、今後の展開が注目されます。
この新設プラントでは、酸素、窒素、アルゴンなどの産業用ガスが生産されます。これにより、ネバダ州、カリフォルニア州、ユタ州、アリゾナ州における医療、製造、建設、食品加工産業で高まる液化ガスの需要にしっかりと応えることが可能となります。
CE&IGグループは、さらなる顧客ニーズに応えるため、同プラントから供給される液化窒素をラスベガス内にある自社ポンプ製造施設でのクライオジェニックポンプの性能テストに活用します。この取り組みにより、輸送コストの低減と効率的な製品開発が期待されています。
CE&IGグループのProcess Systems部門プレジデントであるGeorge Pappagelis氏は、「本プロジェクトは、CE&IGグループとMathesonの長年にわたるパートナーシップの成果であり、双方の専門知識を融合させたものです。この新しい空気分離装置は、信頼性と効率性を兼ね備えており、当社の顧客にとっても新たな価値を提供します」とコメントしています。
また、MathesonのOnsiteバイスプレジデントMark Weir氏も「南東部地域のお客様を支援できることを嬉しく思っています。CE&IGグループとの共同プロジェクトは、我々の成長と革新を促進するものとなるでしょう」と述べています。
空気分離装置(ASU)とは?
空気分離装置(ASU)とは、大気中の空気を分離し、主に酸素・窒素・アルゴンを取り出すための装置です。医療や製造業、食材加工など、様々な分野での利用が進んでいます。今回のプロジェクトは、こうした産業のニーズを満たすために非常に重要な役割を果たすことが期待されています。
CE&IGグループの紹介
CE&IGグループは、日機装の一員として極低温技術や産業ガスソリューションを提供するリーディングカンパニーです。20カ国以上に拠点を持ち、1,800名以上の専門家が市場のニーズに応える革新的な製品とソリューションを展開しています。市場の変化に迅速に対応し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。
日機装株式会社の概要
日機装株式会社は1953年に設立され、東京都渋谷区に本社を置く企業です。産業用特殊ポンプや医療機器、航空機部品など、多岐にわたる製品を製造・販売しています。日機装の持つ技術力と品質管理は、国内外で高く評価されており、新たなプロジェクトを通じて更なる成長が期待されています。
このプロジェクトの進展により、日機装とMathesonの関係はより一層強固なものとなり、今後のエネルギー業界における変革の先駆者となることが期待されます。