龍翔博物館が贈る特別展「動物大集合」
福井県坂井市の龍翔博物館で、夏休み特別展「動物大集合~フィギュア×はりこetc」が現在開かれています。展示は9月23日までで、古今東西の動物人形や玩具が650点以上集められています。この特別展では、海外の精巧なフィギュアや日本の伝統的な郷土玩具を通じて、世界中の動物たちが一堂に会している様子を楽しむことができます。
五大陸の動物を体感!
この特別展の目玉は迫力ある五大陸の動物ジオラマです。訪れる人は、ジオラマ中央に設けられた「のぞき穴」から、まるでアフリカの草原に立っているようなリアルな体験をすることができます。ジオラマにはキリンやライオン、シマウマ、さらには南極のペンギンまで、多種多様な動物フィギュア323点が並んでいます。中にはトリケラトプスや絶滅した哺乳類のフィギュアも混ざっており、まるでゲーム感覚で楽しむことができます。
西洋と東洋が競演するコーナー
同展示会では、ドイツのシュライヒ社製の動物フィギュアと日本の伝統玩具である張り子や土人形が共に展示されています。「ガチンコバトル」と名付けられたコーナーでは、張り子の虎とアフリカのライオンフィギュアが顔を合わせ、見る者の想像力を刺激しています。展示されている作品は、故・内嶋玉峰さんがコレクションしたもので、期間中には訪れる人々に新たな気づきを与えるでしょう。
小林快次教授の特別講演
さらに、この特別展に合わせて、福井市出身の著名な恐竜学者、小林快次教授による講演も行われました。講演テーマは「生物の繁栄、絶滅、そして私たち」。参加者約70名は、小林教授の身近な例を使った分かりやすい解説に耳を傾け、多くのクイズを交えながら生物進化の面白さを体感しました。教授は現代の動物の中で最も恐竜に近い生物についても言及し、参加者を驚かせました。
古文書コーナーも必見
また、「坂井郡の猫泥棒」を伝える古文書コーナーでは、江戸時代中期に書かれた訴状も展示されています。この訴状は、農民が自分の猫を盗まれたことを訴える内容で、当時の猫がどれほど重宝されていたかを示しています。館長の笠松雅弘氏は、この資料が江戸時代の農民の生活を知る貴重な史料であるとコメントしています。
展示会詳細
この特別展示は9月23日まで続きます。開館時間は午前9時から午後5時(水曜日休館)で、入館料は一般400円、中学生以下は無料です。皆さんも、動物とおもちゃが織り成す世界をぜひ体験しに訪れてみてください。