竹久夢二の魅力を再発見!「モダン都市生活と竹久夢二」展が京都で開催
2026年3月28日から6月21日、京都国立近代美術館にて「モダン都市生活と竹久夢二―川西英コレクション」が開催されます。この展覧会は、来年に生誕140年を迎える竹久夢二の作品に焦点を当てた特別な展覧会であり、その魅力を再発見する絶好の機会となります。
竹久夢二とは?
竹久夢二(1884-1934)は、近代日本の美術において重要な位置を占める巨匠です。彼はただの画家ではなく、イラストレーターやデザイナーとしても活動し、幅広い層に支持されました。特に大正・昭和期の少年少女や美術愛好家たちにとって、夢二は親しい存在であり、そのユニークなスタイルと感性は、当時のモダン文化に影響を与えました。
彼の作品は、絵葉書や封筒、千代紙、風呂敷などさまざまな商品として親しまれ、多くの人々に愛されていました。夢二の特異な美的感覚は、日常生活の中にも根付いていたのです。
川西英とのつながり
展示の主催者である川西英も、夢二の影響を深く受けています。川西は自身の創作を通じて、夢二の絵画や詩に魅了され、独自の版画コレクションを形成しました。興味深いことに、川西が収集した作品の約三分の一は夢二の作品で占められており、そのつながりは非常に深いものとなっています。
展示内容
「モダン都市生活と竹久夢二」展では、夢二の作品が数多く展示される予定です。たとえば、1914年制作の《港屋絵草紙店》や1917年の《セノオ楽譜 No.44 蘭燈》、また1920年の《九連環》など、さまざまな作品を通じて夢二の多才さが感じられます。
さらに、夢二にインスピレーションを受けた昭和期の画家たち、例えば恩地孝四郎などによる都市生活やモダン景観の作品も見ることができます。彼らが描く前衛的で遊び心あふれる世界観は、夢二が提案した美的感覚と見事に融合しています。
イベント詳細
この特別展の会場は、京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町)で、開館時間は午前10時から午後6時まで(金曜日は午後8時まで開館)。月曜日は休館ですが、特に5月4日(月・祝)は開館します。観覧料は一般1,800円(前売1,600円)で、大学生は1,100円(900円)となっており、18歳未満や障害者手帳をお持ちの方は無料です。前売券はオンラインで販売され、2026年の春に向けた期待が高まっています。
まとめ
竹久夢二の作品は、彼の死後もなお多くの人々に影響を与え続けています。この特別展は、彼の魅力を再評価し、今の私たちにとっての意味を考える良い機会となるでしょう。ぜひ足を運んで、夢二の世界を体験してください。