株式会社コトバデザインが新たな対話AIソフトをリリース
2023年3月30日、東京都渋谷区に本社を構える株式会社コトバデザインが、対話AIの基本技術を利用したオープンソースソフトウェア「COTOBA Agent OSS」を公開しました。これにより、これまでの対話AI技術の課題を解決する新たな可能性が広がります。
COTOBA Agent OSSの特徴
COTOBA Agent OSSは、製造業や医療、介護、運輸などの現場でのニーズに応じて設計されています。特に、IoTデバイスからのデータ収集や、外部APIとの連携が容易に行えるため、産業用対話AIのホワイトボックス化を実現しています。これにより、企業は自社のサービス向上やマーケティングにデータを活用できるようになります。
セキュリティと拡張性の担保
コトバデザインでは、COTOBA Agent OSSの安全性を確保するために、5000項目以上の試験を実施しました。このソフトウェアは、大規模商用利用を前提とした設計になっているため、安心して使用できるのが特徴です。MITライセンスの下で公開されており、商用利用も制限なく行えるため、多くの開発者や企業が自由に技術を統合し、新しいソフトウェアを作り出すことができます。
背景と必要性
最近のスマートスピーカーやAIアシスタントの普及により、対話型インターフェースの重要性が高まっています。これにより、一般の利用者が複雑なシステムを簡単に利用できる環境が整いつつあります。しかし、これまでの対話AIは主に自然言語での入力に頼っており、産業応用には限界がありました。COTOBA Agent OSSはその課題を克服し、IoTデバイスなど他のシステムとの統合を可能にします。
詳細な技術構成
COTOBA Agent OSSは、対話制御と意図解釈の二つの主要な機能を持っています。
対話制御
日本語と英語に対応した産業用の対話制御に特化したAIMLのインタプリタを備えています。サンプルAIMLも提供されており、開発者はすぐに実践に移すことが可能です。
意図解釈
深層学習に基づいた意図解釈のための学習・推論機能を持っています。訓練データのサンプルや大規模データで訓練したモデルも提供され、企業は自社のニーズに応じてカスタマイズができます。
未来の展望
今後、キーボードを使えない高齢者が病院の予約をするために、対話式インターフェースを活用する場面が増えるでしょう。このインターフェースは、システムとユーザーの対話を通じて、使いこなしやすい環境を提供します。
コトバデザインの役割
株式会社コトバデザインは、COTOBA Agent OSSの普及を通じて、対話エージェント開発のコミュニティを形成し、そのエコシステムを作り出すことを目指しています。より多くの産業において、対話AI技術が利用され、生産性が向上していくことが期待されています。私たちは、その先の対話AIのコンテンツ化と流通メカニズムの実現に向けて一歩ずつ進んでいきます。
詳しい情報は
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