別府温泉で体験する「臼杵焼」の魅力
大分県の別府温泉に位置する温泉旅館「界 別府」では、2025年12月1日から2026年11月30日まで、特別な陶芸体験のイベントが実施されます。「手業のひととき」と名付けられたこの取り組みでは、幻の焼き物「臼杵焼」を復活させた陶芸家、宇佐美裕之氏から直接学ぶ貴重な機会が提供されます。
臼杵焼とは?
臼杵焼は、大分県臼杵市で生まれた焼き物で、約200年前の江戸時代に一度は途絶えたものの、宇佐美氏によって現代に復興されました。その特徴は、白く繊細な美しさと、現代の生活様式に寄り添ったデザイン性。この器は、陶芸としての美だけでなく、現代のライフスタイルにも適した形をしています。
手業のひととき:陶芸体験の内容
このイベントでは、まず臼杵焼工房にて宇佐美氏からその歴史や技術、理念について話を聞きながら、臼杵焼がどのように復興されたのかを学びます。さらに、職人が手がけるろくろ挽きと型打ち成形の技法を間近で観察し、実際に自身の手で陶器を作る体験が待っています。
キーホルダー制作
参加者は、宇佐美氏が特別にデザインした臼杵焼のモチーフを使用して、オリジナルのキーホルダーを手びねりで作ります。この制作過程では、職人の熟練の技を間近で感じ、自分だけの作品を手にすることができる貴重な体験です。
臼杵焼と美食のコラボレーション
体験後は、旅館内で夕食として提供される臼杵焼の器で会席料理が楽しめます。料理はそれぞれの器に盛り付けられ、「臼杵焼は、料理を盛り付けた瞬間に作品となる」という職人の思いが込められた美しい一皿が提供されます。
さらに、大浴場の装飾としても臼杵焼が使用されており、湯船に浸かりながらその美しさを楽しむことができます。客室にも臼杵焼の茶器が用意され、宿泊中のあらゆるシーンでこの美しい焼き物に触れることができます。
宇佐美氏について
今回の体験を指導する宇佐美裕之氏は、臼杵市出身で、USUKIYAKI研究所の代表を務めています。彼は、自身の作品を通じて臼杵の文化を広めるために努力しており、地域の自然や意匠を焼き付けた器を制作することが、臼杵の文化を次世代に残すために重要との信念を持っています。
実施概要
- - 期間: 2025年12月1日~2026年11月30日(除外日あり)
- - 料金: 1名11,000円(税込、宿泊費別)
- - 工房見学: 現地集合・解散
- - 定員: 各日1組1名~4名
- - 申し込み: 公式サイトにて7日前まで予約必要
- - 含まれる内容: 工房見学、キーホルダー制作、臼杵焼での夕食
この「手業のひととき」イベントは、旅行者が地域の文化に触れることを促進し、伝統工芸の価値を再認識させる機会を提供するものです。参加者には、単なる体験を超えて、臼杵焼の奥深い世界と陶芸の魅力を知ることができるでしょう。
まとめ
別府温泉の「界 別府」でのこの体験は、臼杵焼を通じて地域の魅力を感じ、西日本の伝統文化に触れ合う素晴らしい機会となるでしょう。美食と陶芸、そして温泉の贅沢なひとときを心ゆくまで楽しんでみませんか?