令和6年7月の航空輸送統計速報：旅客・貨物ともに好調を維持

令和6年7月の航空輸送統計速報の概要

国土交通省から発表された令和6年7月の航空輸送統計速報によると、国内定期航空及び国際航空の旅客輸送量と貨物輸送量が好調に推移しています。特に、旅客輸送は前年同月と比較して増加傾向にあり、航空業界の回復が伺えます。

1. 国内定期航空の動向

7月の国内定期航空における旅客輸送量は、約922万5千人に達しました。これは前年同月比で4.5%の増加を示し、2019年同月比でも1.7%の増加となっています。人キロベースでは前年同月比4.1%増と、安定した利用状況が見て取れます。また、座席利用率は76.7%と高水準でした。

さらに、国内航空貨物の輸送量は53,280トンであり、前年同月比で7.0%の増加となっています。トンキロベースでも前年同月比5.2%増で、航空貨物需要も引き続き伸びている状況です。ただし、重量利用率は54.4%とまだ改善の余地があります。

2. 国際航空の状況

国際航空に目を向けると、7月の旅客輸送量は約176万1千人に達し、前年同月比で16.0%の大幅な増加を示しました。人キロベースでも前年同月比9.5%の増加で、航空業界の国際的な回復が進んでいることが明らかです。座席利用率は80.4%という結果でした。

国際航空の貨物輸送量は132,677トンで、前年同月比13.2%の増加を記録しています。トンキロベースでも7.0%の増加が見られ、航空貨物市場における需要の改善が進んでいます。重量利用率は69.1%に達し、こちらも高い水準を維持しています。