株式会社メディカルフォースがimmedio Boxを導入
株式会社immedio(本社:東京都港区)が開発したハウスリストマーケティングツール、immedio Boxが医療業界で注目されています。このツールは、データを利用して営業活動の効率を大幅に向上させることに成功し、商談化率118%を達成しました。その背景には、株式会社メディカルフォース(東京都品川区)が抱えていた営業上の課題がありました。
導入の背景
メディカルフォースは、美容クリニック向けのオールインワンSaaS「medicalforce」や警備業界に特化した「警備フォース」を提供する企業です。社員は100名を超え、今後の成長に向けて、営業体制の効率化が急務となっていました。しかし、IS(インサイドセールス)チームはわずか4名しかおらず、営業活動は常にリソースが限られている状況でした。リードの対応は増加するものの、顧客のデータが見えにくく、特に資料送付後の顧客の興味を把握することに課題を感じていました。
当時のISマネージャー、照井孝章氏はこう振り返ります。「情報の可視化ができていなかったため、アプローチが感覚に頼るものとなっていました。」従来のツールでは、顧客の行動をリアルタイムで把握することができず、関連するインサイトを活用することができませんでした。
導入の決め手
2024年末、メディカルフォースはimmedio Boxを導入しました。これまでにimmedio Formsを利用した経験があったため、ツール間の親和性が高いことが採用の大きな理由として挙げられました。初期設定が簡単で、資料のアップロードとURLの生成だけで運用を開始できる利便性も魅力でした。
導入後、immedio Boxは顧客の資料閲覧データをリアルタイムで可視化します。具体的には、「どの資料をいつ何ページ見たか」「どのタイミングで離脱したか」といった情報が得られるようになり、SNS上での通知が担当営業に送信される仕組みが実現しました。
照井氏は「immedio Boxのおかげで、開封や離脱通知を通じてピンポイントなアプローチが可能になりました」と評価しています。このように、営業アプローチの質は感覚からデータに基づくものへと進化しました。
導入後の成果
immedio Boxのリアルタイム通知機能は、営業活動において画期的な変化をもたらしました。これまでは営業のタイミングが勘に頼っていましたが、今では顧客の行動に基づいて再現性のある営業フローが確立されています。「閲覧通知→即アプローチ」という流れが確立され、営業チームの文化としてデータ活用が浸透しています。
照井氏によると「医師が5〜10分間の合間に資料を見ていることが多く、彼らが離脱するタイミングに営業アプローチを行うことで会話が活発になります」とのことです。このように迅速なアプローチが実現された結果、商談の創出スピードも大幅に向上しています。実際、資料送付からわずか1日で受注したケースも報告されています。
さらに、immedio Box導入後の商談化率は前年四半期に比べ118%を記録しました。Salesforceとの連携により、リードへのアプローチにおいても精度が向上。顧客の行動データに基づいて最も優先すべきリードを特定できるようになり、その結果、初回商談の質も向上しています。
今後の展望
メディカルフォースは、今後immedio Boxの閲覧データをマーケティングオートメーションと連携させる計画です。照井氏は「顧客の行動を早期に捉え、育成から商談までをシームレスに繋げる必要があります。immedio Boxによる行動可視化が重要になるでしょう」と述べています。
少人数体制の中で最大限の効果を引き出す工具として、immedio Boxは今後もメディカルフォースをサポートしていくことでしょう。これにより、データ駆動型の営業体制が一層強化され、顧客との関係性が深まることが期待されます。