電気興業、NTTドコモグループ防災訓練で燃料電池の実演展示
2024年5月23日、関門海峡ミュージアム横芝生広場(福岡県北九州市)にて開催された株式会社NTTドコモ九州支社主催の「2024年度ドコモグループ総合防災訓練」に、電気興業株式会社が参加しました。
本訓練は、直下型地震発生による関門海峡の交通手段遮断を想定し、NTTドコモグループと災害時の協定を結ぶ関係機関が合同で実施されました。会場は「訓練エリア」と「展示・体験エリア」に分かれ、電気興業は後者のエリアにて、メタノール改質型燃料電池(RMFC)の実演展示を行いました。
RMFCは、外部電源に頼らず発電した電気でサーマルカメラやディスプレイを動作させる様子を公開。実際に稼働するRMFCの姿に、来場者からは「本当に発電しているのですか?」といった驚きの声が上がりました。
電気興業のRMFCは、以下の特徴を持つことから災害時における有効性が期待されています。
燃料は輸送・備蓄規制を受けない濃度のメタノールを使用
燃料があれば連続発電が可能
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騒音は家庭用空調機の室外機並み、排気ガスは二酸化炭素と水蒸気のみでクリーン
今回の実演展示では、RMFCの静音性、災害時の有用性、取り扱いの容易さについて理解を深めてもらう機会となりました。
電気興業は、RMFCや携帯電話基地局アンテナなどの製品・サービスを通じて、通信事業者様の活動を支援し、通信インフラの安心安全な運用に貢献していくとしています。
電気興業のRMFC、災害時の通信インフラを支える
今回の防災訓練でのRMFC展示は、電気興業が災害時における通信インフラの安定供給に貢献する姿勢を明確に示すものでした。RMFCは、停電時でも電力を供給できるため、通信事業者にとって非常に重要な存在です。
特に、近年増加している自然災害への対応は喫緊の課題となっています。停電が発生した場合、携帯電話やインターネットが使えなくなることで、情報伝達や生活への影響は深刻です。RMFCは、こうした状況下でも安定した電力を供給することで、通信インフラの維持に貢献し、災害時の被害軽減に役立ちます。
電気興業は、今回の展示を通して、RMFCの技術力と社会貢献性をアピールしました。今後も、災害に強い社会の実現に向けて、革新的な技術開発と製品提供に積極的に取り組んでいくことが期待されます。
防災訓練での燃料電池展示、その意義と今後の展望
電気興業がNTTドコモグループ総合防災訓練でRMFCを実演展示したことは、単なる技術紹介にとどまらず、災害への備え、そして持続可能な社会への貢献という重要なメッセージを発信したと言えるでしょう。
近年、自然災害の規模や頻度が増加しており、災害時における通信インフラの重要性はますます高まっています。停電が発生すれば、情報伝達だけでなく、生活のあらゆる面で支障をきたす可能性があります。
電気興業のRMFCは、こうした課題解決に貢献する技術として注目されています。燃料を供給すれば、停電時でも安定的に電力を供給できるため、通信事業者だけでなく、病院や避難所など、様々な場所で活用できる可能性があります。
今回の展示では、RMFCの静音性やクリーンな排気など、環境面への配慮もアピールされました。これは、持続可能な社会への貢献という観点からも重要な要素であり、今後の開発においても期待されるポイントです。
電気興業は、今後もRMFCの開発を進め、災害に強い社会の実現に貢献していくことでしょう。同時に、通信インフラの安定供給を支える技術革新を継続することで、人々の安心安全な生活を支える重要な役割を担っていくことが期待されます。