島根発、不動産業界の変革を目指すSaaS「とぶひ」
株式会社サカタ、Tisch合同会社、しする株式会社の三社が共同開発した不動産会社向けの新しいSaaS「とぶひ」が、ついにサービス提供を始めました。このプラットフォームは、“不動産の健康診断”をコンセプトに、土地情報とオーナーの想いを一体で管理できる仕組みを提供します。
「とぶひ」は、顧客が不動産会社に持参する課税明細書のデータをAIを用いてカルテ化し、そこで得られる情報をもとに、不動産会社の顧客管理や営業の効率化を図ります。顧客の想いやメッセージを重視し、単なる数値データだけではなく、温かみのある情報も一緒に蓄積できるのです。
特徴的なアプローチ
このSaaSにはいくつかの特長があります。まず第一に、「不動産の健康診断」を通じて顧客との接点を増やすことができます。従来、顧客が不動産売買のニーズを抱えていても、潜在層として隠れていることが多く、アプローチが難しいケースがあります。しかし、「とぶひ」の提供するサービスによって、定期的な健康診断を通じた関係構築が可能になり、顧客が相続や売却を検討する際に自然と最初に選ばれる存在となります。
第二に、土地と顧客データをセットで管理する自社専用の“地図”データベースを構築できることです。課税明細書と顧客の想いが一体となり、企業独自の貴重な資産として成長します。これにより、大型開発や地権者マッチングにおける事業展開が可能になります。
ベテランの知識を活用した営業体制
サードな特徴は、経験豊富な担当者のノウハウをAIプロンプトとテンプレートで標準化し、誰でも簡単に提案ができる体制を整えることです。この仕組みにより、営業スタッフは経験にかかわらず、一貫した質の高い提案ができるようになります。
顧客体験の向上
さらに、面談の結果を迅速に見やすい「診断レポート」として提供できます。これにより、顧客は大切な情報を自分自身や家族と共有しながら、将来の選択肢をじっくり考えることができる安心感を得ることができます。
開発の裏側
「とぶひ」は、実際の不動産取引に携わる中で感じたお客様の「もどかしさ」を解決するために開発されました。土地の情報とは別に、オーナーの想いや感情を確実に残し、次の世代へとつなげるためのシステムが求められていました。この思いを基に進められたプロジェクトは、多くの不動産会社に新しい価値を提供するを目指しています。
松江市で育まれたこの「とぶひ」は、特に地元の不動産会社が大切にしてきた「人々の想い」を届ける存在でありたいと願っています。地域の人々の想いを受けとめ、次に生かすための役割を果たしていくことでしょう。
不動産テックEXPOへの出展
「とぶひ」は、不動産テックEXPO【東京】にブース出展します。会期は2025年12月10日から12日、東京ビッグサイトで開催されます。詳しい情報は公式サイトをチェックしてください。実際の利用画面を用いたデモや個別相談も行いますので、ぜひお立ち寄りください。
「とぶひ」は、地域の不動産業の未来を切り開く大きな一歩になることでしょう。詳細は
こちらから。