宮崎県日向市の新たなエネルギー基地、日向バイオマス発電所
宮崎県日向市に新たなバイオマス発電所が開設され、このたび商業運転を開始しました。この発電所は、東京センチュリー株式会社を中心とした複数の企業が共同で出資しており、持続可能なエネルギーの供給を目指しています。
発電所の基本データ
日向バイオマス発電所は、発電容量50MWを誇る施設で、宮崎県日向市の細島工業団地内に位置しています。主な燃料供給を担当するのは、伊藤忠商事が提供する木質ペレットと、大阪ガスの子会社である株式会社グリーンパワーフュエル(GPF)が長期契約で供給する地元産の木質チップです。また、東京エネシスが運転と保守を担い、技術的な支援は大阪ガス100%子会社のDaigasガスアンドパワーソリューション(DGPS)が行います。これにより、効率的で安定した運営が期待されています。
地域との共生を目指すこと
発電所の立地する日向市は、大規模公共港湾の細島港を有しており、効率的な燃料輸送が可能です。地元のパートナー企業と協力することで、地域経済の活性化を図ると同時に、再生可能エネルギーの普及を進めるという理念を持っています。発電所は、地域社会との共生を重視し、持続可能な事業運営を目指しています。
未来のエネルギーを切り開く
東京センチュリーは、国内外のパートナー企業との共創を通じて、「金融×サービス×事業」を融合させた新しいビジネスモデルを展開しています。同社は、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギー事業への取り組みを強化し、2024年6月末時点で915MWの開発・運営を進めています。このような活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することが期待されています。
ご参考として
日向バイオマス発電所の詳細なバックグラウンドとして、2021年4月15日に発表されたプレスリリースでは、このプロジェクトに関する情報が記載されています。
日向バイオマス発電所に関する概要
項目 | 内容 |
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- | - |
事業会社 | 日向バイオマス発電株式会社 |
出資比率 | 伊藤忠商事:35%、大阪ガス:35%、東京センチュリー:25%、東京エネシス:5% |
所在地 | 宮崎県日向市細島工業団地内 |
発電容量 | 50MW |
使用燃料 | 輸入木質ペレット、パーム椰子殻(PKS)、国産木質チップ |
各社の役割 | 伊藤忠商事、GPF:燃料供給、東京エネシス:運転・保守、DGPS:技術支援・事業管理支援、八興運輸:国内物流 |
運転開始日 | 2024年10月16日 |
この発電所が、地域経済の発展だけでなく、環境保護の観点からも重要な役割を果たしていくことが期待されています。今後の展開から目が離せません。