ヴァンガードスミスとダイヤル・サービスが連携
近年、カスタマーハラスメントが企業や従業員にとって、深刻な問題となっています。そんな状況を受け、株式会社ヴァンガードスミス(以下、ヴァンガードスミス)とダイヤル・サービス株式会社(以下、ダイヤル・サービス)が業務提携を結ぶことを発表しました。この提携は、企業向けカスタマーハラスメント対策サービスを強化し、より安心・安全な職場環境を提供することを目的としています。
業務提携の背景と目的
2024年10月4日、東京都では「カスタマー・ハラスメント防止条例」が制定され、2025年4月1日からの施行が予定されています。この条例は、全国初とも言われる企業向けのカスタマーハラスメント防止法で、他の地方公共団体でも同様の動きが期待されています。これにより、企業における対策や予防の必要性がより一層高まっています。
ヴァンガードスミスは、元警察官として培った知識と経験を活かし、「近隣トラブル解決支援サービス」を中心に事業を展開。ダイヤル・サービスは、50年以上の電話相談サービスの経験を持ち、ハラスメントやメンタルヘルス相談に特化したサポートを提供しています。両社のノウハウを結集し、2025年1月28日から本格的に提携を開始します。
各社の強みとシナジー
ヴァンガードスミスの強み
ヴァンガードスミスは、これまでに累計8万件を超える近隣トラブルを解決してきた実績を持ち、トラブルが発生する前に問題を未然に防ぐことを目指しています。法人向けには「Pサポ+for Business」というカスタマーハラスメント対策サービスを独自に提供しており、企業が直面するハラスメント問題に対して専門的なアドバイスやサポートを行っています。
ダイヤル・サービスの専門性
ダイヤル・サービスは、ハラスメントやメンタルヘルスに関する電話相談窓口を提供し、その傾聴力や対話の技術に定評があります。また、研修サービスも幅広く提供しており、企業や自治体のニーズに応じたカスタマイズが可能です。特に、カスタマーハラスメントに遭った従業員向けのメンタルヘルスケアサービスは、企業の従業員にとって大きな支えとなります。
共同展開されるサービスの内容
両社が共同で開発を進める「企業向けカスハラ対策サービス」では、カスタマーハラスメント防止に関する啓発活動や研修、被害に遭った従業員へのメンタルヘルスケアを中心に、幅広いサービスを提供する予定です。これにより、単なる対策に留まらず企業文化の醸成や従業員のメンタルヘルス向上にも寄与します。
取り組みの意義
経済活動が活発な中、企業にとって従業員の健康と安全を確保することは、今後ますます重要な課題となります。カスタマーハラスメントは、企業にとってのリスクファクターですが、適切な対策を講じることで、安心して働ける環境を実現できます。ヴァンガードスミスとダイヤル・サービスの提携は、そのための一歩であり、今後の展開が期待されます。
これからの企業活動において、カスタマーハラスメントに対する意識と対策が求められる中、両社の取り組みは職場環境向上に大きく寄与することでしょう。