中小企業に必要なM&Aの実態とその価値を伝える新刊

新刊『無責任廃業―小規模事業こそM&Aを目指しなさい―』の魅力

2023年10月13日、都鍾洵による新刊『無責任廃業―小規模事業こそM&Aを目指しなさい―』が発売されます。この著書は、廃業を考えている事業主に対して、新たな選択肢としてM&Aを提案する内容となっており、多くの中小企業にとって有意義な示唆を与えることでしょう。

廃業を考える事業者の悩み

事業者にとって、廃業は避けて通れない重要な決断です。しかし、多くの方々が、「廃業をすると得意先に迷惑をかけたくない」、「できれば誰かに事業を継いでほしい」、「後継者がいない」といった悩みに直面しています。こうした不安が、事業を続ける意志や可能性を狭めてしまうこともあります。

M&Aの魅力

しかし、著者は廃業をすることが無責任だとは考えています。実は、M&Aという選択肢を取ることで、得意先やノウハウ、そして大切に育てた従業員を他社に引き継ぐことができるのです。大企業だけでなく、中小企業でも活発に行われているこのプロセスは、新たな事業の価値を見出す重要な手段となります。

本書では、M&Aの流れや実際の成功事例を分かりやすく解説し、どんな業種であればM&Aが可能なのかを示しています。また、著者自身のマイクロM&Aに関する経験も交え、具体的な事例を基にしたアドバイスが豊富に盛り込まれているのが特徴です。

事業の価値を適正な対価で

著者は、自身の経験を踏まえ、廃業を考える事業者や将来的に事業の売却を検討している経営者に向けた内容を展開しています。また、税理士や経営支援を行っている専門家向けに、著者のノウハウも詳しく説明されています。このような視点から、事業を廃業することが無駄であるとし、廃業による価値を適正な対価で次世代に引き継ぐ考え方を広めています。

書籍の内容構成

本書には以下の章が含まれており、M&Aの実践的な知識が網羅されています。

1. マイクロM&Aの始まり
2. 廃業前の「会社を譲る」選択
3. M&Aが必要とされる時代
4. 成功する事業の特徴
5. M&Aに向かない事業
6. 具体的なM&Aの流れ
7. 注意点と仲介会社の選び方
8. 受け継ぎ手候補への注意
9. M&Aの専門家
10. 税理士の重要な役割
11. 国の支援策

それぞれの章で、具体的な情報と実例が示されており、非常に実践的なガイドとなっています。

著者の経歴

都鍾洵は、大阪市出身の税理士であり、これまでの印刷業や飲食業など、多くのM&A仲介の実績があります。自身も飲食業や人材派遣業の事業譲渡の経験を持つ著者は、2022年に全国マイクロM&A税理士協会を設立し、マイクロM&A支援に尽力しています。この本を通じて、事業者とその未来への新たな道を切り拓く手助けをすることを目指しています。

廃業を考えている方、そして事業を次世代に引き継ぎたい方々に向けて、M&Aの重要性を再認識させる一冊です。