採用ニーズの二極化
2021-07-27 11:00:20
企業が求める大学生の質とは?二極化する採用ニーズと教育改革の余地
二極化する大学生の質と企業の採用ニーズ
近年、企業の採用担当者は大学生の質についての変化を感じており、その傾向は「二極化」にあると指摘しています。この二極化は大学を卒業した学生が持つ能力や姿勢の違いによって生まれており、それが企業の採用基準にも影響を与えています。この背景にはグローバル化やデジタル改革が進む中で、企業が求める人材像が継続的に変化していることがあります。
コロナ禍による影響
新型コロナウイルスの影響で、企業の採用ニーズにも変化が見られました。具体的には、39.4%の採用担当者が「特に変わっていない」と回答し、37.8%が「志望者の増加により質を重要視した」と述べています。コロナ禍によって、従来とは異なる採用基準が求められるようになり、新しい変化が求められる中で、学生は自らのアピールポイントを明確にする必要があります。
二極化する学生の質
最近の調査によると、採用担当者の35%が大学生の質が「高い学生と低い学生に二極化している」と感じています。一方で27%が「全体的に質が低下している」とし、質の変化には賛否が分かれています。しかし、実際の面接では、面接者の準備や理解度が著しく異なることが多く、これが企業の採用評価に影響を与えています。例えば、ある担当者は「面接時によく調べている学生と、全く理解していない学生がいる」と述べています。
企業が求める能力
採用担当者が学生に求めるスキルとしては、「主体性」が圧倒的に多く、54.1%がこれを挙げています。志望者が自発的に動き、周囲を巻き込んで活躍できる姿勢が求められているのです。さらに、実行力や課題発見力も重要な要素として指摘されています。これは、企業が学生から受け取る印象によって、その後の社会人生活においても大きな影響を与えると言われています。
大学教育に求める変化
企業の人材ニーズに応えるためには、大学教育も変わっていく必要があります。調査によると、企業は学生に対し、自己理解を深めさせる教育や実務に即した実践的な学びを求めています。そのためには、学生自身が自分の強みやスキルを理解し、更には4年間を通して身に付けたスキルを記録し蓄積することが重要です。
結論
今後、企業が求める人材は「二極化」した状況の中でますます明確になっていくと考えられます。学生自身の意識改革や努力はもちろん、大学教育も社会のニーズに応じた変化を遂げる必要があります。それによって、学生はより適切な企業にマッチし、企業側も質の高い人材を得ることができるようになるでしょう。このように、双方の変化が求められる中、今後も「学修成果の可視化」を通じた教育改革が期待されます。
会社情報
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ハーモニープラス株式会社
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