ドローン作業効率化革命！電源内蔵ロープで飛行時間延長、安全性を確保！

高齢化が進む林業や、物流業界の人手不足という深刻な問題を背景に、ドローンを活用した作業効率化への期待が高まっています。この度、共和製作所、名備運輸、APPTUNEの3社は、ドローン作業における新たなソリューションとして「電源ケーブル入り強化アラミド繊維ロープ」を共同開発しました。

画期的なロープの開発背景

少子高齢化が加速する日本において、林業従事者の減少は深刻な課題です。特に苗木の植林作業は、高齢化による体力低下との兼ね合いから、大きな負担となっています。この問題を解決するため、ドローンを活用した植林作業の効率化が模索されてきました。

しかし、従来のドローン作業では、荷物を吊るすロープと電源ケーブルが別々であることが、作業の複雑さと安全性の課題となっていました。そこで、3社は共同で、ロープと電源ケーブルを一体化した画期的な製品の開発に着手しました。

電源ケーブル入り強化アラミド繊維ロープの特徴

このロープ最大の特徴は、荷物を吊るすロープと電源ケーブルを一体化させた点です。これにより、以下のメリットが実現しました。

軽量化による飛行時間延長: 従来のシステムと比較して大幅な軽量化を実現。これにより、ドローンの飛行時間が延長し、より広範囲での作業が可能になります。
作業効率の向上: 電源ケーブルと荷吊りロープの分離管理が不要となり、作業効率が格段に向上します。
安全性の向上: ケーブルの絡まりや断線といったリスクを軽減し、安全な作業を実現します。
高強度・高耐久性: アラミド繊維を使用することで、高い強度と耐久性を確保。過酷な環境下での使用にも耐えることができます。

アラミド繊維の採用による安全性と信頼性

ロープには、高強度で軽量なアラミド繊維（ケブラー繊維）が採用されています。アラミド繊維は、高い強度と耐熱性、そして軽量さを兼ね備えているため、ドローンによる安全な作業に最適です。軍隊の制服やNASAの探査機などにも使用される実績があり、その信頼性は折り紙付きです。

実証実験と今後の展望

長野県下伊那郡平谷村で実施された実証実験では、このロープを用いた苗木運搬作業が成功裏に終了。その高い性能と安全性を実証しました。2024年3月25日の販売開始を予定しており、林業のみならず、災害時の物資輸送や離島・山間部への配送など、幅広い分野での活用が期待されています。

3社の技術と情熱の結晶

この製品は、運送事業を手がける名備運輸の現場からのニーズ、ドローン開発に精通するAPPTUNEの技術力、そして複合素材の加工に長けた共和製作所の製造技術が融合した、まさに3社の技術と情熱の結晶です。

製品仕様

商品名: ドローン用電源ケーブル入り強化アラミド繊維ロープ
販売価格: 220,000円（税抜き）/10ｍ
素材: 中線：アラミド繊維、中線被膜：ポリエステル繊維、リード線：3本、外装被膜：ポリエステル繊維
長さ: 10ｍから販売可能（10ｍ単位）
重さ: 96g/10ｍ
安全使用荷重: 30kg
販売開始日: 2024年3月25日予定

会社概要

株式会社共和製作所: 愛知県碧南市
名備運輸株式会社: 愛知県小牧市
株式会社APPTUNE TRADE: 愛知県名古屋市

この画期的なロープは、日本の社会課題解決に大きく貢献する可能性を秘めています。