染型の進化展
2025-03-28 11:52:21

京都染型の進化を探る展覧会、GK京都が全体デザインを手掛けた多彩な展示

京都染型の進化を探る展覧会



令和7年3月14日から16日、京都市の勧業館みやこめっせで「染型の進化と拡がり 近代~未来へ」と題した展覧会が開催されました。この展示は、株式会社GK京都が主催し、展示コンセプトの立案から全体デザイン、運営サポートまで幅広く手掛けたものです。

展覧会の背景



本展は、昭和初期から平成にかけて京友禅の小紋型彫刻士として名を馳せた立木茂氏が残した貴重な資料を基にしています。彼の遺品には1万枚以上の手彫り染型紙や型彫り道具、図案などが含まれており、2021年に立木氏の奥様から京都染型協同組合に寄贈されたことがきっかけで展覧会が企画されました。立木氏の歴史と共に、戦前から戦後にかけての染型職人の技術や心情を伝えるものとなっています。

展示内容の詳細



導入展示:染型職人の手業と歴史



導入ゾーンでは、立木氏の作品を中心に展示が行われ、脈々と受け継がれてきた「小紋友禅」という技術が感じられるよう工夫されています。オートスクリーン型枠を使った内照型ディスプレー台で、文様が美しく映し出される工夫がされており、鮫小紋や一刀彫などの染型が紹介されました。さらに、展示される文様は吊るし展示によって影絵としても楽しめるようになっています。

「立木コレクション 現代への展開」ゾーン



京都染型協同組合が持つ立木氏の染型文様デジタルアーカイブが公開され、布地だけでなく、陶器や漆器、革製品など多岐にわたる品々が展示されました。これにより、立木氏の染型文様が現代の技術でどのように生かされているかが示されています。参画した各作品制作事業所では、それぞれの分野を生かした独創的な展開が見られました。

職人の技術の実演



「職人の技術」ゾーンでは、実際に手彫り及びデジタルトレースによる型制作を大画面で展示し、訪れる人々がその技術を間近で観察できるような工夫がされています。また、職人による型染体験も行われ、子供たちにも興味を持たせる内容となっています。

現代から未来へ



「現代から未来へ」というゾーンでは、最新技術を駆使した作品の紹介や、染型制作技術をテーマにした切り絵作家のパフォーマンスが行われました。多様なアートを通じて、来場者は染型の魅力を体感することができました。

訪れた価値



本展覧会を通じて、立木氏が残した染型とその歴史がどのように未来に受け継がれるのかを考えるきっかけとなり、多くの来場者がその魅力を再発見しました。また、GK京都のデザインマネジメントがどのように地域貢献に関わっているのかという点も評価されました。

GK京都の役割



株式会社GK京都は1972年に設立され、デザインの多角的な展開を行なっている企業です。地域に根ざした様々なプロジェクトに参加し、京都の文化的価値を高める努力を続けています。デザインマネジメントを通じて、より良い社会の実現に向けて活動している彼らは、まさに「クリエイティブ・ハブ」として多くのものづくりを牽引しています。

この展覧会は、京都の染型文化が未来へと繋がっていくための重要なステップとなりました。


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会社情報

会社名
株式会社ジイケイ京都
住所
京都府京都市上京区相国寺東門前町657
電話番号
075-211-2277

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