男性産前休暇の導入
2021-04-17 07:00:01
名古屋の保育園が導入した男性産前休暇の新たな試み
名古屋の保育園が導入した「タツノオトシゴ休暇」
名古屋市で保育園を運営する「グローブ・ハート」が、男性社員向けに新たな取り組みを開始しました。妻の出産予定日から8週間前の期間に、男性社員が産前休暇を取得できる制度「タツノオトシゴ休暇」を設けたのです。
この休暇は、男性が育児や家事のスキルを身につけるためのもので、雄が卵を保護し育てる習性を持つタツノオトシゴからネーミングされています。導入されたこの制度では、産前産後で合計最長10日間の休暇が取得可能です。
男性の育児参加を促進する目的
代表取締役の小沢清隆氏は「男性が自信を持って育児に参加することで、女性の負担も軽くなることが期待される」と話します。男性専用の産前休暇制度は、従来女性が主に担ってきた育児の分担を見直す試みです。
「グローブ・ハート」は保育士が主体となる職場で、これまでの男性向けの制度は少なかったため、この新たな試みが社内外での注目を集めています。社長自らが推進する姿勢も評価され、2021年には「名古屋市子育て支援企業中小企業特別賞」にノミネートされました。
働きやすい環境の構築
同社は2012年に設立され、医療機器の販売代理から保育業界へ転身しました。創業当初、代表の小沢氏は保育士の現場における課題に戸惑いを感じながらも、働きやすさを重視した職場文化を築くことに力を入れてきました。業務の効率化を進めるためにタブレットを活用し、毎週水曜日を「ノー残業デー」と定めるなど、働きやすい環境の整備を進めています。
結果、同社は月の残業時間を平均5時間に抑え、年間休日129日という業界平均を大きく上回る成果を上げています。これにより、保育士たちの離職率も低下し、より多くの子どもたちに質の高い保育を提供できるようになっています。
社員のワークライフバランスへの挑戦
「働く人が自分の生活や家庭を大切にできることが、子どもたちにとってもより良い環境をもたらすと信じています。」と小沢氏は言います。男性社員が育児休暇を取得することで、家庭内での役割を再考し、育児の新たな文化を形成していくことが期待されます。
今回の「タツノオトシゴ休暇」の導入は、名古屋の「グローブ・ハート」がリーダーシップを発揮し、他の企業にも波紋を広げることができる重要な一歩と言えるでしょう。今後の展開に期待が寄せられます。
会社情報
- 会社名
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こどものまち株式会社
- 住所
- 名古屋市北区大曽根2-8-26エステイト大曽根7階
- 電話番号
-
052-508-5465