株式会社ハーディが生産管理クラウド「SmartF」を導入
兵庫県川西市に本社を置く株式会社ハーディが、株式会社ネクスタが提供する生産管理クラウド「SmartF」を導入しました。この取り組みは、経済産業省とNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が示した「スマートマニュファクチャリング構築ガイドライン」に沿った製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するための一環です。
取り組みの背景
ハーディは、ステンレスを主体とする鋼製建具や金具、フロアヒンジの製造・販売を行っています。これまで、各部門で紙やエクセルを用いた管理が行われており、担当者ごとの管理手法や精度の違いから、トラブルが発生することが頻繁にありました。そこで、システム化の必要性が高まっていましたが、独自性の強い製造工程に合ったサービスを見つけるのが困難で、5年にわたって比較検討を重ねることになったのです。
SmartF導入による効果
ハーディの課題を解決するために、SmartFの導入が決定しました。このクラウドサービスによって実現した主な効果は以下の通りです。
1. 工程進捗の可視化
これまでのエクセルでの個別管理から、SmartFを使った一元管理へ移行しました。これにより、納期が近づいた際に管理者が各現場を回って確認する必要がなくなり、工程全体をリアルタイムで把握できるようになりました。
2. 柔軟な生産対応
SmartFでは、工程一覧画面を通じて各案件の状況を可視化することが可能です。これにより、以前は経験に頼って行っていた生産調整が、データに基づいて実施できるようになり、差し込み案件にも柔軟に対応できるシステムが整いました。
3. 属人化の解消
生産調整において、現場責任者の経験や勘に頼ることが多かった部分が、データに基づいた意思決定に変わりました。これにより、より効率的かつ公平な判断が可能となりました。
お客様の声
ハーディのシステム導入担当者は、「営業からの差し込み生産依頼があった際、システム上で各現場の工程状況を確認できるのは大きな効果です」とコメントしています。特に繁忙期には、短納期の案件が増えるため、プロジェクトの進捗が迅速に把握できることで、スケジュール調整がより一層スムーズになると感じています。
導入支援の専門家のコメント
株式会社ネクスタの導入支援担当者は、「現在の作業指示書をもとに工程スケジュールが作成できること、将来のことを考慮して製品の構成マスタのメンテナンスも可能にすることを意識しました」と話しています。定期的な打ち合わせを経て、無事に導入を完了させたことに喜びを感じているといいます。
株式会社ネクスタについて
株式会社ネクスタは「日本経済に最大のインパクトを」というビジョンのもと、完全ノンカスタマイズの生産管理システム「SmartF」を提供しています。システム導入だけでなく、業務改善コンサルティングにも力を入れ、製造業の収益を5%向上させ、610万人以上の製造業就労者の給与水準を20%引き上げることを目指しています。
このような取り組みにより、日本の製造業に新たな影響を与えることを目指しています。今後の業界動向から目が離せません。