能登半島に届ける「手のぬくもり」
2025年11月10日から12日、認定NPO法人日本セラピューティック・ケア協会が能登半島の七尾市と輪島市で心のケアを提供する活動を実施します。この活動は、2024年に発生した能登半島地震および、その後の豪雨で被災された方々を対象に行われ、英国赤十字社が考案した「セラピューティック・ケア」を用いて、心と身体のストレスを軽減することを目的としています。
セラピューティック・ケアとは?
セラピューティック・ケアは、1996年に英国赤十字社によって考案されたタッチセラピーであり、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンの分泌を促進します。この手法は、肩や背中、首などの部位を優しく撫でることで、被災者が抱える緊張や不安を軽減し、安らぎを提供することができるのです。本方法は、特に長期避難によるストレスを抱える方々に対し、効果的なケアを行うためのものです。
活動の概要
第3回の活動では、以下のような場所でケアを提供します:
- - 七尾市応急仮設団地 本府中第一団地
- - 輪島市応急仮設団地 町野町第一団地
- - 応急仮設団地 町野町団地
- - グループホーム&デイひなたぼっこ
さらに、まちの保育園では親子を対象にした心のケアのワークショップを開催し、町野小学校および東陽中学校では「いのちの授業」を行う計画です。また、石川県NPO活動支援センター「あいむ」では、無料講習会および体験会も実施予定です。
過去の支援活動
当協会は、これまで20年以上にわたり、多くの被災地で活動を行ってきました。2005年の福岡西方沖地震や、東日本大震災など、数多くの震災において、30回以上の支援活動を展開しています。今年度は、日本フィランソロピー協会の寄付推進プログラムに参加し、能登半島地震の被災地においてさらなる支援を行うこととなりました。
第1回と第2回の活動では、七尾市内の仮設住宅や介護施設を訪れ、計109名の方々にセラピューティック・ケアを提供しました。この活動は、特に緊張や不安に悩む被災者にとって、心の健康を保つ重要な機会でした。
協会の理念
私たち日本セラピューティック・ケア協会は、高齢者施設や緩和ケア病棟だけでなく、被災地や子育て支援など多岐にわたる社会貢献活動を実施しています。セラピューティック・ケアを通じて、より多くの人々に心のケアを届けることが私たちの使命です。
お問い合わせ
詳細や参加方法についての問い合わせは、日本セラピューティック・ケア協会の本部事務局までご連絡ください。福岡県太宰府市に所在し、担当は樋口です。電話番号は092-928-1546(平日10:00〜16:00)です。公式ウェブサイトもご覧いただけます。