AIがもたらす新たな出会いの形：琉球大学でのデータサイエンス講義

2024年6月28日、AIソリューションを提供する株式会社MiDATAが、沖縄にある琉球大学の国際地域創造学部で「データサイエンス×出会い」というテーマの講義を行いました。これは、同大学が新たにスタートするデータサイエンティスト養成プログラムの一環であり、受講生たちにデータサイエンスの実践的な応用を伝える貴重な機会となりました。

マッチングアプリとデータサイエンス

講義では、特にマッチングアプリにおけるデータサイエンスの実例が取り上げられました。親会社のリンクバルが提供するマッチングアプリ「CoupLink」を例に、如何にデータサイエンスが恋愛や婚活に関連する課題を解決するために活用されているかを探りました。

近年、マッチングアプリは恋愛や結婚の選択肢として広まりを見せていますが、その利用には様々な課題があります。講義の冒頭では、自由マッチングに伴う「人気者総取り問題」や「業者はびこる問題」といった懸念事項が指摘され、その背景にあるデータの活用方法が議論されました。

後半では、CoupLinkがこれらの問題を如何に解決に導いているかについて具体的な手法が紹介されました。特に、両思いマッチングが可能な「双方向レコメンド」システムについて、安定マッチング理論に基づいた機械学習の応用が説明されました。

受講生からの反響

受講者たちは講義を通じて、マッチングアプリでのデータサイエンスの活用状況について深い理解を得たようです。「確認されたデータサイエンスの効果が明らかになり、安全な出会いの場を提供するために貢献している」といったコメントが寄せられました。また、マッチングアプリに対する自身の印象が大きく変わったとする声も多く、データ科学の力に対する期待感が高まる結果となりました。

地域課題解決を目指して

MiDATAは、地域課題の解決を目指し、沖縄でのAI・データ活用に注力しています。今後は、沖縄県主催のイベントで基調講演を行うなど、この地域におけるデータ活用の重要性に対する認識を広めようとしています。さらに、2024年度の冬学期には、琉球大学のプログラム「データサイエンス実践」にて、実践的なハンズオン授業も行う計画です。

MiDATAの企業概要

株式会社MiDATAは、主に消費者向けの企業に向けたAIソリューションを展開しています。特に、マッチングサービスやオンラインコミュニケーションを中心に、AIマッチングエンジンや予測分析システムを開発し、企業の競争力を向上させる手助けをしています。企業のWebサイトも充実しており、最新の技術やソリューションについて学ぶことができます。

MiDATAのウェブサイト

こうした取り組みにより、MiDATAは地域社会とのつながりを強化し、データサイエンスを通じた新しい出会いやビジネスモデルの創出を見込むことができるでしょう。データサイエンスの力は、今後ますます私たちの生活に求められる技術となるに違いありません。