KUROFUNE、特定技能労働者向けアプリの資金調達を発表
愛知県名古屋市に本社を置くKUROFUNE株式会社は、特定技能労働者のための支援アプリ「KUROFUNE PASSPORT」を開発し、この度プレシリーズAラウンドでの資金調達を成功させました。調達した資金は、2025年9月30日を目標に行われるもので、いよベンチャーファンド7号投資事業有限責任組合やちゅうぎんインフィニティファンド3号などの投資家が名を連ねています。
特定技能労働者支援の重要性
「特定技能」という在留資格は、近年非常に人気が高まっています。出入国在留管理庁によれば、特定技能労働者は1日あたり約380人が増加し、企業にとっての採用は急務です。しかし、転職が容易であるため、企業はなかなか労働者を自社に定着させることができず、課題に直面しています。このような中で、KUROFUNEでは定着支援に特化したサービスを提供し、従来の「人材紹介手数料」ではなく「定着」に対して課金するという新しいビジネスモデルを採用しています。
資金の使途
今回の資金調達により、KUROFUNEは以下の3つの施策を強化する計画です:
1.
営業体制の強化:これにより法人との連携を強化し、特定技能労働者の雇用を促進します。
2.
マーケティング広報活動の強化:より多くの外国人労働者に向けた情報発信を行い、彼らが安心して働ける環境を整える取り組みを強化します。
3.
「KUROFUNE PASSPORT」の開発チームの強化:アプリの更なる機能追加や改良を行い、ユーザー体験の向上を図ります。
KUROFUNEのミッション
KUROFUNEは「外国人にとって、母国と同じように働きやすく、住みやすい社会を実現する」というミッションを掲げています。そのために、2つのアプリ「KUROFUNE」と「KUROFUNE PASSPORT」を運営し、在日外国人を支援しています。特に「KUROFUNE PASSPORT」は、特定技能労働者に対する法的支援と定着支援を業界初の新しい方法で提供し、その取り組みが高い評価を受けています。
投資家の声
今回の資金調達に際して、いくつかの投資家からのコメントが寄せられています。いよぎんキャピタル株式会社の谷口友浩マネージャーは、地域企業にとってKUROFUNEのサービスが大きな希望であると強調しました。ちゅうぎんキャピタルパートナーズの石元玲氏も、外国人労働者の複雑な支援業務にKUROFUNEが立ち向かう姿勢を評価し、地域経済の活性化に期待を寄せています。
未来への展望
KUROFUNEは今後も特定技能労働者向けにさまざまな機能をアプリに追加し、労働者の定着支援を強化していく考えです。営業活動やマーケティングを通じて、より多くの外部人材が安心して日本で働き、生活できる環境を整えることを目指しています。
このように、KUROFUNEは外国人材の定着支援に特化したサービスによって、日本の労働市場における重要な役割を果たすことが期待されています。