名古屋大学、エン・ジャパンによる画期的なファンドレイジング
名古屋大学は、エン・ジャパン株式会社と協力し、2025年8月25日から「シニアファンドレイザー」を初めて公募することを発表しました。これは、大学が自らの資金を確保するための新しい取り組みの一環であり、現代の研究環境における重要なステップです。
プロジェクトの背景
名古屋大学は、国内でも有数の教育・研究機関として、物理学や生命科学など多岐にわたる分野で成果を上げてきました。しかし、年々減少する国からの運営費交付金が直面している課題となっています。大学は、持続可能な研究環境を整えるためには、自給自足の力を強化する必要があると考えています。
この取り組みの背景には、政府が創設した10兆円規模の「大学ファンド」があり、これにより資金援助を受けるためには、しっかりとした財政基盤の構築が求められます。名古屋大学は、こうした状況を踏まえ「自ら稼ぐ力」を備えた研究大学を目指し、ファンドレイジング部門の責任者を募ることにしました。
募集される「シニアファンドレイザー」について
新たに創設される「シニアファンドレイザー」は、名古屋大学のファンドレイジング部門の中核を担う重要なポジションです。現在、同部門には2名のスタッフがいますが、名古屋大学はさらに90名規模までの拡大を見込んでおり、今回の募集はその礎を築くための第一歩となります。また、応募者には、寄付促進の戦略立案や組織マネジメントを含む多岐にわたる業務を担当いただくことが期待されています。
応募要項と募集の流れ
応募受付は8月25日から10月19日まで行われます。応募のための詳細情報は、エン・ジャパンによる特設ページで確認でき、さまざまな求人サイトが利用される予定です。この公募は、名古屋大学の理念に共感し、社会貢献に興味を持つ方にとって、新たな挑戦となることでしょう。
教育・研究の未来を支える
名古屋大学が目指すのは「自らが稼げる大学」としての新たなモデルの確立です。この取り組みを通じて、より安定した財源を確保し、国際的に競争力のある研究環境の構築を図ります。自らの力を信じ、未来を変えるために貢献できる方々の応募を心からお待ちしています。
名古屋大学のコメント
「自由闊達な学風」を掲げる名古屋大学は、世界に誇る研究機関としてさらなる進化を目指しています。今回のシニアファンドレイザーの募集は、その一環であり、教育・研究活動を飛躍させる鍵となるでしょう。志のある方々には、是非ともご応募いただき、共にイノベーションを創出していきたいと考えています。
このプロジェクトは、教育界に大きなインパクトを与えることが期待されており、名古屋大学の未来を切り開くための重要なファーストステップとなることでしょう。