PEI9085の3Dプリント造形サービスを提供開始!
株式会社サンステラとフュージョンテクノロジーは、業界の新たな革新をもたらす78機能の難燃性樹脂「PEI 9085」の3Dプリント造形サービスを開始しました。これは、自動車メーカーの名門ポルシェも目を特徴した3Dプリンター「FUNMAT PRO 610 HT」を使用し、画期的な特性を持つ樹脂の造形に挑む動きです。
PEI9085の特長とそのメリット
PEI9085は、特に航空宇宙・自動車関連産業において求められる難燃性、非発煙性、非毒性といった基準を満たしています。この3Dプリント素材は、機械的強度や剛性、耐薬品性においても優れた特性を発揮します。また、高い耐熱安定性(ASTMD648による荷重たわみ153℃に対応)を保持し、温度変化にも強いです。これにより、極めて多様な産業用途に対応可能です。
難易度の高い造形プロセス
一方でPEI9085は、その造形が非常に難しい材料でもあります。造形には、ノズル温度370℃、チャンバー温度170℃といった高温を要求され、一般的な低価格3Dプリンターでは対応できません。この点からも、プロフェッショナル向けのサービスとしての重要性が増しています。
造形の依頼方法
「特殊なシーンで難燃性に優れた素材が必要」というニーズがございましたら、ぜひ弊社のサービスをご利用ください。造形依頼は公式ウェブサイトの専用フォームからお申し込みいただけます。なお価格については、都度見積もりにて決定されることをご了承ください。
使用する3Dプリンターについて
造形に使用する3Dプリンター「INTAMSYS FUNMAT PRO610 HT」は、大型サイズの構造を安定して製造できる産業用プリンターとして知られています。高温条件下での造形が可能なため、難易度が高いとされるスーパーエンプラの造形においても優れたパフォーマンスを発揮します。
その主な特長として、PEEK、PEKK、PEIなどの大型モデルの少ない歪みでの安定印刷が挙げられます。また、デュアルヘッドを搭載しているため、必要に応じて除去が容易なサポート材を使用することができます。造形サイズも610 × 508 × 508mmと広範囲で、大型の部品の分割なしでの生産が可能です。一般的に参考価格は2000万円台で、企業の需要にも応えられます。
INTAMSYS社の信頼性
INTAMSYS社は2014年に中国上海で設立された企業で、世界シェアNo.1のPEEK対応3Dプリンターを手掛けており、多くの業界で高い評価を得ています。特に航空宇宙分野や自動車産業での有名企業に、さまざまな実績があります。ポルシェの出資も受けたこの会社は、今や3Dプリンティング技術において、グローバルな影響力を持つ存在となっています。
企業の背景
株式会社サンステラは、準備を整えた3Dプリント機器や材料の輸入と販売、技術サポートを行っています。2007年以降、3Dプリンティング分野への注力を重ね、多くの成功事例を有してきました。また、株式会社フュージョンテクノロジーはサンステラのBtoB部門として設立され、独自ブランドの製造に取り組むとともに、国産3Dプリンターの展開にも力を入れています。
今後、PEI9085の3Dプリント造形サービスは、多様な産業分野への展開が期待されます。特に難燃性が求められる技術革新に大きく寄与することでしょう。