福島市とカルビーが新感覚ポテトチップスの共同開発
カルビー株式会社が、福島県福島市との初の共創プロジェクトを発表しました。2025年12月14日、同社は納豆の消費額日本一を誇る福島市との協力に基づいたワークショップを実施。その結果、納豆とタレ、さらに白菜漬物風味のポテトチップスに決定しました。新商品は2026年夏ごろに東北エリアでの発売が予定されています。
共創プロジェクトの経緯
カルビーは地域の食文化の発展や活性化を目指し、各地の機関や企業との共同開発を行ってきました。特に福島県では、2022年1月から地域課題を解決するプロジェクトを開始。例えば、若年層の日本酒離れを解決するために、福島県純米酒専用ポテトチップスを発売しました。また、地域の食生活を見直し、牛乳消費の減少に対処するための試食会も実施されています。
福島市は2024年、納豆消費額が日本一に返り咲き、「納豆のまち」として注目されています。しかし、その“納豆愛”を広める必要があると感じ、2025年8月28日に新たな共創プロジェクト「福島市と納豆に関する新商品開発プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトの目的は、福島市民がなぜ納豆を好むのかを探り、その魅力を広めることです。
参加者とワークショップ
このプロジェクトには、福島市役所の職員に加え、納豆を愛する学生や納豆料理を提供する飲食店の方々が参加。何度もワークショップが行われ、パッケージデザインやフレーバー、PR施策を考えていきます。参加する学生は福島市の独自プラットフォーム「こくりナビ」を通じて募集され、約10名が選出されました。
第1回の新商品開発ワークショップは福島市の街なか交流館で開催され、福島市の馬場雄基市長が挨拶を行いました。市長は「恐れずに意見を出すことが、より良い商品開発に繋がる」と強調し、参加者約20名が納豆喫食についての課題を整理し、パッケージデザインの制作に励みました。
新商品のフレーバーは、「納豆風味」「納豆+タレ風味」「納豆+タレ・辛子風味」「納豆+タレ・白菜漬物風味」の4種類が提案され、参加者の多数決で「納豆+タレ・白菜漬物風味」が選ばれました。今後は、更なる味わいの改良や商品名、パッケージデザイン、そしてPR施策が決定されていきます。目標は、来年の夏ごろに商品を全国に届けることです。
まとめ
このプロジェクトを通じて、福島市が持つ納豆の魅力が広がることが期待されています。新商品がどのように進化し、多くの人々の手に届くのか、注目が集まっています。加えて、地域の強みを活かした商品開発が、今後さらに進んでいくことが望まれます。福島市とカルビーの共同開発に、ぜひご期待ください。