ソフトウェア開発のセキュリティ革新、Aikido Securityの登場

ソフトウェア開発に新たな風を吹き込む

サイバネットシステム株式会社が、2025年12月からソフトウェア分野の新たなセキュリティソリューション「Aikido Security」の販売を開始することを発表しました。この製品は、オープンソースソフトウェア（OSS）の活用が進む中、急増する脆弱性に対応するために設計された統合セキュリティプラットフォームです。

OSSの普及とセキュリティへの影響

近年、多くの商用アプリケーションは70%以上がOSSで構成されています。OSSの利用は開発効率を向上させる一方で、日々新たな脆弱性が発見されるため、これを適切に管理することが求められています。特に、ソフトウェアサプライチェーンの複雑化やマイクロサービスの利用拡大により、潜在的なセキュリティリスクが高まっています。

利便性とセキュリティの両立を図るためには、OSSの把握、脆弱性の監視、迅速な修正が不可欠です。これにより、開発スピードを落とさずに必要な対策を実施するDevSecOpsのニーズが増しています。

Aikido Securityの特長

Aikido Securityは、ソフトウェア開発者向けに設計された、全工程を対象にしたセキュリティ対策ツールです。主な特長は以下の通りです。

1. オールインワンセキュリティ対応: コードからクラウドまで、一つのプラットフォームでセキュリティ診断と脆弱性管理を行います。
2. AIによるノイズ軽減: 検出した脆弱性をAIが優先度を自動判定し、本当に重要なアラートのみを通知します。
3. 開発者ファーストのUX: GitHubやGitLabなどとシームレスに連携し、簡単にスキャンを開始できる点も魅力的です。
4. コンプライアンス支援とレポーティング: 国際的な認証に必要な証跡取得とレポーティングの負荷を軽減します。
5. 手頃な価格設定: 月額5万円台の価格で導入可能で、多くの開発チームが利用できます。

これにより、開発者はセキュリティ対策にかける時間を削減でき、よりクオリティの高い製品リリースが可能となります。

製造業での活用可能性

製造業でもAikido Securityの活用が期待されます。SBOMを自動作成することで、ソフトウェアに含まれるOSSを明確にし、脆弱性発見時に迅速に対応できる体制が整います。また、PSIRT活動の一元管理により、脆弱性への迅速な対応が実現します。

Aikido Security BV社のコメント

Aikido Security BVのCOO Roeland Delrue氏は、「日本の製造業が提供する高品質で安全な製品に貢献したい」と述べています。Aikido Securityは、開発スピードを落とさず、しっかりとしたセキュリティを確保するための強力なパートナーとなるでしょう。

サイバネットのセキュリティ提供の展開

サイバネットは長年にわたりセキュリティソリューションを提供してきましたが、Aikido Securityを通じて開発ライフサイクル全体にわたってコードからクラウドまでの一貫したセキュリティ対策を強化します。今後もDevSecOpsを支援するためのプラットフォームを提供し続けることが期待されています。

Aikido Securityに関する詳細は、こちらをご覧ください。

製造業におけるソフトウェア開発の品質とスピードを両立させるため、Aikido Securityが果たす役割はますます重要となっていくでしょう。