アバターを使用した新時代の自己表現、Geniesが資金調達を完了
Geniesが新たな自己表現の形を提案
バーチャル・アイデンティティの先駆者として知られるGenies(ジーニーズ)が、2023年5月3日に6,500万ドルのシリーズB資金調達を完了したことを発表しました。米国のカリフォルニアに本拠を置くジーニーズは、著名な投資ファンドBONDの主導で、NEAやBreyer Capital、Tull Investment Group、NetEase、Dapper Labs、Coinbase Venturesなどの名だたる投資家からの参加を得ています。この資金調達は、新たなデジタルアイデンティティの創造と、Dapper Labsが手掛ける「Genies Marketplace」の構築に重点を置いています。
ジーニーズのビジョンは、デジタル環境において誰もが自己を忠実に表現できる方法を提供することです。過去2年間、同社は数千人の著名人と協力し、アルバムや新曲の情報発信を行ってきました。また、2023年4月には消費者向けアプリのベータ版をリリースし、ユーザーが自身のアバターを作り、数量限定のデジタル・グッズをアプリ内で購入できる仕組みを導入しています。これにより、ユーザーは自らのアバターにデジタルアイテムを着用し、個性を表現することができるのです。
アバターのカスタマイズは多岐にわたり、ヘアスタイルや体型、服装、さらには幻想的なアクセサリーまで選択可能です。これにより、ユーザーは自己表現を深化させ、独自のスタイルを具現化できます。Dapper Labsが開発する「Genies Marketplace」には、2021年後半に本格的に開設され、ユーザーがアバターに装着できるデジタルアイテムを売買することが可能です。
GeniesのCEOアカシュ・ニガムは、「インターネットの本来のアイデンティティを取り戻すために、アバターは人々に独自性や信頼性を提供できると信じています」と述べています。このエコシステムは、物理世界とデジタル世界の架け橋として、新たな自己表現の場を提供します。
さらに、アプリのベータユーザーはGIPHYとの連携機能を活用し、ジーニーズ・アバターでさまざまなコンテンツを共有できます。同社は今後、アバターとNFTのSDKを通じてパートナーシップを拡大し、ユーザーがインターネットのどこでも自身のアバターを持ち運ぶことができるようにします。
デジタルグッズの例としては、靴やジャケット、ホットな水玉コレクション、スピリットアニマルのクリーチャーヘッド、宇宙服にインスパイアされたデザイン、プライド月間に合わせた衣装などが揃っており、物理的な制約にとらわれることなくさまざまな個性を表現できるよう工夫されています。
BONDのゼネラルパートナーであるメアリー・ミーカー氏は、ジーニーズが新たな自己表現の形を提供し、オンラインでの交流のあり方を変革しているとコメントしています。著名なセレブやブランドと提携しながら、この新しいプラットフォームは急速に成長しています。今後は、ジャスティン・ビーバーやリアーナなど、多くの著名人がジーニーズを通じてバーチャルな自己を表現することが期待されています。
このように、Geniesは新たなデジタル時代における自己表現の手段として、急速に進化を遂げているのです。この資金調達により、ますます多くの人々が自分自身をアバターを介して表現できる日が近づいています。そしてこれは、自己概念の再定義や、デジタル世界での新たな可能性を開く一歩となるでしょう。
会社情報
- 会社名
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ジーニーズ株式会社
- 住所
- 東京都港区南青山2−26−32セイザン I - 801
- 電話番号
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