日本初のピンポイント月面着陸を語る特別講座のご案内
1957年、宇宙時代が始まると、人類の大きな夢は月面探査でした。その象徴的な瞬間は、1969年に実現したアポロ11号の有人月面着陸です。この成功により、人間の可能性と太陽系探査の新たなビジョンが開かれました。
そして、月は「往く時代」から「住む時代」へと進化しつつあります。月面の探査が進む中、段階的に「安全に降りることのできる場所」から「難しくても降りたい場所」への着陸が求められるようになりました。この流れは、今後の宇宙探査においても重要な課題となるでしょう。
初のピンポイント着陸
2024年1月、日本は歴史的な成果を達成します。日本の月探査機「SLIM(スリム)」が、狙った場所へのピンポイント着陸に成功しました。この成果は、将来の月面活動に新たな光をもたらしました。これにより、月面探査における精度が飛躍的に向上し、今後のミッションが一層現実味を帯びていくことでしょう。
この歴史あるイベントの背景や、月面探査の現状と未来について、的川泰宣JAXA名誉教授が特別講座を開催します。この講義では、SLIMが達成した技術的な詳細に加え、月との格闘がどのように展開されるのか、一緒に考えていきます。
講師について
講師を務める的川泰宣氏は、日本の宇宙探査に多大な貢献をしてきた人物で、現在は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の名誉教授を務めています。東京大学で博士号を取得し、長年にわたって宇宙分野の教育と研究に携わってきました。特に、ハレー彗星探査計画では中心的な役割を果たし、また、JAXAの宇宙教育センターの設立にも尽力しています。彼の講義は宇宙を身近に感じられる貴重な機会となるでしょう。
彼の著作には『人類の星の時間を見つめて』があり、また映画「はやぶさ/HAYABUSA」にも登場しており、広く知られる存在です。
講座詳細
- - 講座名: スリムのピンポイント着陸と月面活動の近未来
- - 講師: 的川泰宣 JAXA名誉教授
- - 日時: 2024年10月26日(土)18:00~19:30
- - 受講料: 会員・一般ともに3,850円(税込)
興味のある方は、ぜひこの貴重な機会にご参加ください。月面探査の未来を共に考えましょう。