プレシニア社員の実態
2025-06-26 11:02:55

プレシニア社員のモチベーション低下とその背景を探る調査結果

プレシニア社員の仕事に対するモチベーションに関する実態調査



若年層向けの就職支援事業と企業への教育研修を提供している株式会社ジェイックが実施した調査によると、50代から59歳のプレシニア社員300名のうち、過半数が現在の仕事に対するモチベーションが低下していることが明らかになりました。この調査は、2025年5月23日から5月24日の期間にわたり、株式会社アスマークに委託して実施されました。

調査結果の概要



調査ではまず、「現在の仕事に対し、モチベーション高く働けていますか」という質問が行われました。その結果、39.0%の回答者が「あまりそう思わない」、35.3%が「そう思う」、17.0%が「全くそう思わない」、8.7%が「非常にそう思う」と回答しました。これにより、50代の正社員の過半数が自らの仕事に対するモチベーションに対し、ネガティブな印象を持っていることが分かります。

さらに管理職と一般社員の間に21ポイントもの差が見うけられ、管理職の45.4%に対し、一般社員では66.6%が「モチベーションが高く働けていない」と答えています。特に一般社員の低いモチベーションは、顕著な問題として浮き彫りになっています。

モチベーション低下の要因



モチベーションの低下に影響している要因として、双方の層から「50代〜60代のキャリアが尊重されていない」との声が最も多く挙げられました。他にも「仕事に新鮮さを感じない」「適切な評価が得られない」といった意見も多く見られました。特に適切な評価を受けられていないと感じる一般社員の割合は、管理職よりも9.5ポイント高い結果を示しました。

また、体力に関する懸念も散見され、一般社員が「働き方に対して体力が追いつかない」と回答した割合は18.6ポイントも高い結果となり、待遇や健康面での不安を抱える傾向が示されました。

役割意識と貢献の意欲



調査では、プレシニア社員が職場で果たしたい役割についても尋ねました。管理職層では「経験やスキルを活かした業務遂行・改善指揮」が32.0%と最も多く、キャリアを活かしたいという意欲が見て取れます。一方で、一般社員は「与えられた業務を確実に遂行すること」が42.7%を占め、業務の確実な遂行が最も重要だと考えているようです。これにより、役割に対する意識の違いが浮き彫りになります。

求められる企業の対応



調査の最後では、モチベーションを高く保つために会社に求めることについて質問が行われました。管理職、一般社員ともに最も多く選ばれたのは「働きやスキルに見合った評価や報酬の制度の導入」でした。管理職層は「50代社員のスキルや経験を活かせる機会」を重視する一方、一般社員は「柔軟な働き方の導入」を求めていることが気になります。このような異なるニーズに対応するために企業は、それぞれの立場に応じた支援が必要です。

経営課題としてのプレシニア層



この調査結果を受けて、株式会社ジェイックの取締役近藤浩充は、50代プレシニア社員が仕事に対するモチベーションを保てていない現状に強い危惧感を示しています。会社が期待を感じられる環境を提供するためには、尊重と期待を明確に示すことが大切だと述べています。特に職務においての役割の明確化や、求められる柔軟な働き方の提示が求められています。総じてプレシニア層の活躍を促すには、マインドセットの醸成やリスキリングの機会を提供することが、今後の経営課題となるでしょう。

以上のように、プレシニア社員のモチベーションについての調査結果は、企業にとって重要な示唆を与えています。人材育成や働き方の改革を通じて、彼らの再活性化が求められる時代が到来していると言えるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ジェイック
住所
東京都千代田区神田神保町1-101神保町101ビル7F(受付6F)
電話番号
03-5282-7600

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