沖縄県うるま市に新しい観光資源が誕生
沖縄県うるま市がサトウキビを中心にした新たな観光資源の開発を進めています。この取り組みは、地域特有の文化や歴史を活かした商品やコンテンツを展開するものであり、観光客の増加を目指すものです。
バガスを利用した新商品
開発された主な製品は、サトウキビの搾りかすである「バガス」を原材料とした商品です。特に、バガスから作られたノートやソックスなどの試作品が作成されており、これらはうるま市のオリジナル名産品として、土産物店やふるさと納税の返礼品として販売される予定です。このような商品は、地元の文化を反映しながら、観光資源化の一環として位置づけられています。
また、これらのバガス素材は、実施されたモニターツアーでも高い評価を受け、今後の生産と販売展開に期待が寄せられています。
VRコンテンツとデジタル化
観光資源の一部として造成されたのが、ゆがふ製糖工場のVRコンテンツです。このデジタルコンテンツは、観光客がリアルな体験を通じて製糖工場の歴史や製造工程を理解する手助けをします。デジタル技術を活用することで、観光業の新たな形が模索されているのです。
さらに、今後新設される製糖工場でも、現工場のデジタルアーカイブを活用する計画です。これにより、地域の産業をデジタルコンテンツとして保存・発信することができ、訪れる人々に新しい情報を提供します。
教育と人材育成への取り組み
うるま市では、県内の高校生を対象とした産業ツアーや企業向けの教育プログラムを検討しています。これらは地域の産業施策の強化に向けた取り組みであり、新たな観光誘致活動に繋がることが期待されています。また、修学旅行生をターゲットにした新しい産業ツアーの開発も視野に入れており、地域に密着した観光文化の形成を目指しています。
持続可能な地域経済への貢献
このプロジェクトは、県内外からの観光客の誘致だけでなく、地域経済への波及効果を目指しています。また、SDGsに向けた取り組みとして、バガスを使用した製品開発などを通じて循環型の地域経済システムを構築し、地域の魅力を多くの人に知ってもらうことに繋げます。
企業情報
- - 株式会社 BAGASSE UPCYCLE 代表取締役: 小渡 晋治 所在地: 沖縄県那覇市久米 1-4-17 設立: 2021年3月31日 公式サイト
- - ゆがふ製糖株式会社 代表取締役社長: 島尻 勝広 所在地: 沖縄県うるま市字川田 330番地の1 公式サイト
- - 株式会社 Curelabo 代表取締役: 山本 直人 所在地: 沖縄県浦添市港川 2-14-7 設立: 2021年3月10日 公式サイト
地域の特産品や文化を活かした新たな観光資源の開発が進むうるま市。今後の展開にますます期待が高まります。