ハコベルが新CFOを迎え、経営体制を強化
ハコベル株式会社は、2025年5月1日付けで新たに末藤英彦氏をCFO(最高財務責任者)に任命したことを発表しました。この人事は、同社が「物流を持続的に発展させるプラットフォームを創る」というビジョンのもと、さらなる成長を追求するための重要な一手です。
経営体制強化の背景
ハコベルは、2022年に設立されて以来、運送マッチング事業や物流DX事業を手掛け、急成長を遂げてきました。特に、最近ではトラックの予約や受付を行う「トラック簿」と呼ばれるシステムの買収を通じて、事業の拡充を行っています。また、物流業界特化の人材採用支援事業も開始し、業界の様々な課題へのアプローチを強化しています。
さらに、2025年1月から新しい株主を迎え入れ、既存の株主との協業も進展中です。これにより、ハコベルは事業成長を加速させるための資本・財務戦略の策定と実行を目的とした新たな経営体制を構築することとなりました。新CFOの就任は、企業価値を向上させるための重要なステップです。
新CFO、末藤英彦のプロフィール
新たにCFOに就任する末藤氏は、一橋大学経済学部を卒業後、大和証券SMBCに入社し、その後モルガン・スタンレーにて投資銀行部門での豊かな経験を積んできました。彼は、テクノロジー企業やメディア企業に対するコンサルティング業務に従事し、IPOやM&Aを含むさまざまな案件に携わってきました。ハコベルにおいては、企業価値の向上に寄与することを強く意識し、組織の発展に寄与していく決意を示しています。
代表取締役CEOの狭間健志が語る
代表取締役CEOの狭間氏は、2022年のジョイントベンチャー設立以降、成長といった新たな展開を強調しています。今年は新しい株主からも支援を受けることができ、企業の目指すべき方向性がより明確になったとのことです。新CFOの任命により、運送マッチング事業の成長に向けてより一層の努力をしていくと述べています。
ハコベルの展望
ハコベルは、2015年に始まった物流プラットフォームの事業として運送マッチングからスタートし、現在ではラストワンマイルや幹線輸送など多岐にわたるサービスを展開しています。また、2020年以降には配車管理や動態管理のシステムも提供し、最新のテクノロジーを活用したサービスの強化を図っています。
来る2023年から2024年には、山九や福山通運、大手の日本郵政キャピタルなどの資本参画が加わり、業界のさらなるシナジーを生むことが期待されています。2025年には新たなエネルギー投資も見込まれており、ハコベルはオープンなプラットフォームを目指して持続的な成長を続けていく所存です。
ハコベルが掲げる持続可能な物流の実現に向け、新しい経営体制がどういった成果をもたらすか、今後の展開が注目されます。