次世代シェフが挑む未来の味覚
日本の食文化が次のステージへと進化する瞬間がやってきました。一般社団法人 日本サステイナブル・レストラン協会(SRAジャパン)は、30歳以下の若手料理人や調理師学生を対象にした「FOOD MADE GOOD 未来のレシピコンテスト2025」の公募を、2025年9月1日から開始します。
コンテストの背景
このコンテストは、ただの料理コンテストに留まらず、次世代の料理人として必要な思考を育むのが目的です。これまで料理人が食材の背景を学ぶ機会は限られていました。そこで、社会や環境に影響を与える食の未来を考える場として設けられました。単に美味しい料理を作るだけでなく、何を選んでどう調理するかを学ぶ場となります。
今年のテーマ:プラントベース/ベターミート
コンテストのテーマには、世界的に注目されている「プラントベース/ベターミート」が設定されています。気候変動や食料問題が深刻化する中、植物性食品の消費が急増しています。市場は拡大しており、実際にベジタリアンやビーガンの人口は増加の一途を辿っています。
ただし、プラントベースとは単なる代替品の消費を指すのではありません。環境や動物福祉に配慮しながら、より良い選択をすることが求められます。これは、未来に対する責任を持った料理人が育っていくことを意味しています。
学びの機会を提供する
コンテストでは、全3回の「プラントベース/ベターミート」講座も用意されています。ここでは、食材の生産背景や環境負荷、社会的意義を学び、それを受けてレシピに反映させることができるのです。これに参加した受講者からは、「どのように意識を変えていくかを学べた」との声も寄せられています。
2024年の受賞者は、授業で学んだ内容をコンテストに生かすことができ、非常に価値のある経験だったと語っています。そうした学びの場が、若手料理人の意識を高めるのです。
募集要項
公募期間は2025年9月1日から30日まで。ファイナリストは、10月16日に発表される予定で、最大10名が選出されます。そして、最優秀賞の受賞者は、11月17日に行われる「FOOD MADE GOOD Japan Awards 2025」で発表されます。
受賞者には、特典が用意されており、ファイナリストには都内での授賞式への招待や著名なシェフとのネットワーキングの機会が与えられます。また、最優秀賞受賞者には、愛媛県四万十川源流での美食ツアーがプレゼントされます。
応募資格と詳細
応募対象は、30歳以下の若手料理人や調理系の学生に限られます。調理師や製菓衛生師の免許の有無は問われないため、多様な背景を持つ参加が望まれています。
詳細は、公式サイトで確認できます。次世代が生み出す新しいレシピが、どれだけ私たちの食の未来に影響を与えるのか、楽しみで仕方ありません。料理界の革新を加速させるこの企画に、ぜひ注目してください。
公式サイト:
FOOD MADE GOOD